3月26日にWOWOWプライムで放送される『ノンフィクションW SACRED~いのちへの讃歌』(20:30~)の実況・副音声の収録が9日、東京・赤坂の同局で行われ、いとうせいこう、みうらじゅんが出席した。

『ノンフィクションW SACRED~いのちへの讃歌』の収録に臨んだみうらじゅん、いとうせいこう(左から)

WOWOWとアメリカの公共放送網"PBS"の代表格である放送局WNETとの共同制作となった本作は、第29回アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭パノラマ部門に正式出品したほか、第29回東京国際映画祭でもワールドプレミア上映された話題作。社会派のドキュメンタリー監督して知られるトーマス・レノンがメガフォンを執り、"人は、なぜ祈るのか?"という普遍的なテーマを、ニューヨークを中心とした世界各地を40ものカメラクルーで撮影した映像で紡いだ珠玉の一大映像叙情詩となっている。

そんな本作の実況・副音声版がこの日収録され、収録後にいとうせいこうとみうらじゅんが報道陣の取材に応じ、みうらが「あくまでも副音声ですから、メインとお考えになってもらうと困ります。原理主義を否定するつもりはないです」と戸惑いを見せ、いとうも「副音声だけやりに来たつもりなのに、こうなっているのはちょっと変じゃないか? って言っているんですよ。副音声をやっているだけなので」とスタッフに注文する場面も。副音声を入れた本作について、みうらは「副音声をしていて見ている余裕なんてないですよ」と本音を明かせば、いとうも「じっくり見ていられません。じっくり見ると副音声は無理ですね。みうらさんの顔を見ている時間の方が長かったです(笑)」と笑いを誘っていた。 今回は世界的なドキュメンタリー映画の副音声を担当した2人だが、次なる標的として「僕はスポーツ。全然興味がなくてルールが分からないクリケットをやりたいですね。何が点数になるのかも分からなくても見れば分かると思うんです。それまで興味がなかった方にも副音声で興味が湧くかもしれませんしね」といとう。それを聞いたみうらも「興味がないってことは、好き嫌いとは別なんです。"副音サー"は、興味がない=嫌い、となっているものをどうにかしなくてはいけない役目。そこで好きになってもらえるかが最高のチャンスだと思っています」と"副音サー"の重要性を熱く説いていた。

なお、同番組の実況・副音声版は初回放送後からWOWOWメンバーズオンデマンドにて限定配信予定。