英国のアストンマーティンは7日、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと共同開発しているコードネーム「AM-RB 001」と呼称してきたハイパーカーの名称を「ヴァルキリー(Valkyrie)」に決定したと発表した。

アストンマーティン「ヴァルキリー」

同モデルは、イギリスの名門であるアストンマーティンと、F1レースで輝かしい実績を誇るレッドブルの共同開発で誕生した。NAのV12エンジンがミッドマウントされること以外の詳細はほとんど発表されていないが、パワーウェイトレシオ「1」を達成しているという。スーパーカーのさらに上位のカテゴリーとされる「ハイパーカー」に属するモデルとなる。

「ヴァルキリー(Valkyrie)」の名称は北欧神話に由来する。アストンマーティンには頭文字が「V」のモデルが多く、「ヴァルキリー」もこの「Vカー」の系譜であるとしている。最初の「Vカー」は1951年に発売された「ヴァンテージ(Vantage)」で、この名称は当時発売されていた「DB2」と、ハイパフォーマンスな同派生モデルを区別するために採用された。

「Vカー」は他に「ヴィラージュ(Virage)」「ヴァンキッシュ(Vanquish)」「ヴァルカン(Vulcan)」があり、70年もの歴史を持つ系譜となる。「ヴァルキリー」はドイツ語の「ワルキューレ」の英語読みで、北欧神話において戦場で生き残るものと死にゆくものを定める女性的存在とされる。