JR四国は4~6月にかけて実施する「四国デスティネーションキャンペーン」(四国DC)に合わせ、団体貸切列車を利用した旅行商品を発売する。1986(昭和61)年の登場当時のグリーンのラインカラーを復刻したキハ185系に乗車するプランを中心に、3つの商品を用意した。

「四国デスティネーションキャンペーン」に合わせ、グリーンのラインカラーを復刻したキハ185系による団体貸切列車も(写真はキハ185系の特急「剣山」)

復刻キハ185系で四国の鉄道名所をめぐる1泊2日の旅「復刻! キハ185系『しおかぜ号』で行く 四国ふれあい鉄道塾」は、JR四国ならではの体験を楽しんでもらおうと、同社若手社員が中心となって企画したという。復刻キハ185系で高松駅を発車し、多度津駅で観光列車「四国まんなか千年ものがたり」(4月デビュー予定)との同時発車を体験。伊予西条駅では、乗務員宿泊所の見学や入換え中の車両への乗車などを体験する。伊予西条駅隣接の四国鉄道文化館も訪ね、初代0系新幹線や準鉄道記念物のDF50形ディーゼル機関車などを見学する。

2日目に訪れる松山駅では、歴代「しおかぜ」を並べたツアー参加者限定の撮影会を実施。松山駅から宇和島駅までは、沿線の魅力やおもてなしに触れる「スロー列車」の旅を楽しむ。四国に唯一残る扇形機関庫がある宇和島運転区では転車台体験などを行う。出発日は4月22日で、1泊2食付き2名1室の場合の旅行代金は1名あたり2万6,300円。

夜の予讃線に復刻キハ185系を走らせるプランも発売される。JR四国が誕生した1987(昭和62)年4月1日、同社の1番列車「うわじま」として走行したのが当時最新鋭のキハ185系であったことにちなみ、宇和島発松山行を急行「うわじま号」、松山発高松行を急行「いよ号」として運転する。代金は「うわじま号」が3,200円、「いよ号」が4,800円(いずれも小児半額)。出発日はともに4月23日。両方の列車に乗車すると完乗証明書がもらえる。

その他、人気の観光列車「伊予灘ものがたり」で当日限りの特別な料理を提供する「伊予灘ものがたり・プレミアムダイニング八幡浜編」も発売される。