博報堂生活総合研究所は2月24日、「3月の消費予報」を発表した。調査は2月2日~6日、20~69歳の男女1,500名を対象にインターネットで行われた。

同所では、調査対象者に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を2012年4月から毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表している。

「来月の消費意欲・消費意向」

「3月の消費意欲」を点数化した結果、過去最低値となった前月から5.4pt上昇し、46.9点を記録した。2015年以降、3月の消費意欲指数は前年割れが続いていたが、2年ぶりに前年同月比がプラスとなった(2014年4月の増税後初)。

「消費意欲指数の理由」を見ると、「春物衣料が欲しい」という声が前年同月の32件から82件と倍以上に増加。また、「旅行の予定がある」という人も前年同月の17件から31件に増加となった。

「消費意欲(時系列グラフ)」

また、消費意欲の時系列グラフをみると、増税前の2014年3月は53.8点(前月比+5.2pt)、増税後の2015年3月は46.3点(前月比+2.0pt)、2016年3月は45.9点(前月比+2.6pt)を推移。2017年は前月の上昇幅は増税前のレベルとなったものの、指数そのものは2016年を少し上回る程度にとどまっている。

「買いたいモノ・利用したいサービス」

また、「来月、特に買いたいもの・利用したいサービス」があるという人は27.8%(前月比+6.0pt)だった。特に「ファッション」(前年同月比+25pt)や「旅行」(同+38pt)、「食品」(同+22pt)、「外食」(同+20pt)といった項目が上位にあがった。