奇祭「蘇民祭」で人生が変わる? 手軽じゃない"本気の体験"を提供する狙い

「Ma-tourism(地域のお祭り体験ツーリズム)」を全国で展開する一般社団法人マツリズムは2月3日~5日にかけて、「Ma-tourism in 0shu2017」を実施した。

「Ma-tourism in 0shu2017」の様子

同企画は、2月3日・4日に行われる岩手県奥州市に伝わる「黒石寺蘇民祭」にて実施する体験型企画。一般には奇祭として知られる蘇民祭だが、その土地の歴史や文化、強い思いを持って祭を支えている人々や、参加した人に多くの気づきをもたらずエネルギーに触れてほしい、との思いによる企画だという。

東京で行われた事前講習会の様子

「Ma-tourism in 0shu2017」の行程表

今回で3年連続の参加となるマツリズムが主体となり、奥州市の住民や黒石寺蘇民祭青年部の協力を得て、祭りの魅力を存分に堪能できるという独自プログラムを開発した。「1.祭を学ぶ」「2.祭の準備をする」「3.祭を体験/地域を知る」「4.祭を日常に繋げる」という4部構成での実施となった。

参加者は事前に東京で祭に関する講習などを受けた後、1週間の精進(肉・魚・ニラやニンニクなどの摂取を断つ)を行う。当日は黒石寺蘇民祭青年部と共に祭に参加。祭は22時に開始し、翌日の7時に終了する。冷水を浴びて身体を清める氷点下での「水垢離(みずごり)」や、燃える薪を積み上げた上に登り火の粉で身を清める「柴燈木登(ひたきのぼり)」などをこなし、最後は「蘇民袋」と呼ばれる麻袋を激しく奪い合う「蘇民袋争奪戦」を行う。

氷点下で行われた「水垢離(みずごり)」

今回は、開始時点では500人ほどが参加していたが、最後の蘇民袋争奪戦まで残ったのは140人程度だったという。代表の大原学氏は、「手軽な『お祭り体験』で終わらず、精進も含め最初から最後まで祭に参加することで、リアルな『お祭りの本質』に触れられる」と同企画の趣旨についてコメントしている。

また、祭の終了後には奥州市観光や地元のU/Iターン者との交流も実施し、参加者は奥州での暮らしを体験した。今回の参加者は21歳~36歳の日本人男性5人で、参加の動機は「限界突破」「将来に迷い、人生に迷い、全てに迷う自分と別れを告げるため」などさまざま。参加後には「参加して本当に良かった」「この体験をバネに、自分の可能性を十分に発揮できるように、頭の使い方を変えて、自信を持つことに決めた」などの感想を寄せた。

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