JR九州は30日、特急「ハウステンボス」車両のリニューアルを発表した。特急形電車783系が水戸岡鋭治氏のデザインでリニューアルされ、3月18日から運行開始される。

特急「ハウステンボス」の車両783系がリニューアルされ、オレンジの外観に(画像はすべてJR九州提供)

特急「ハウステンボス」は博多~ハウステンボス間で運行され、博多~早岐間で特急「みどり」と併結運転を行う。現行の783系は赤を基調に緑・黄・紺を車体前面や連結部などに配したデザインだが、リニューアル後の車両はオレンジを基調に「明るく元気なハウステンボス号を表現」した外観となる。「そこはもうハウステンボス」をコンセプトに「ハウステンボスへの素敵な旅を想い夢見てデザインされました」とのこと。

車内の天井・壁・床には天然木をふんだんに使い、「自然と会話が弾むような豊かな時間と空間」を表現。リクライニングシートやカーテンを明るく楽しいデザインに変更するなど、あたたかな雰囲気を演出する。荷物置場(ラゲージラック)も車内に設置される。

リニューアル車両のグリーン車(画像左)・普通車(同右)の車内

783系リニューアル車両の特急「ハウステンボス」は3月18日、博多駅9時9分発・ハウステンボス駅11時5分着の下り「ハウステンボス91号」で運行開始し、同日のハウステンボス駅16時1分発・博多駅17時48分着の上り「ハウステンボス96号」にも使用される。3月19~26日は博多駅12時32分発・ハウステンボス駅14時21分着「ハウステンボス11号」、ハウステンボス駅14時47分発・博多駅16時36分着「ハウステンボス20号」に使用される。

3月18~26日は1日1往復の運行だが、3月27・28・29・31日と4月1・2日については1日2往復の運行も予定されている(運行スケジュールは予告なく変更される場合がある)。今回導入されるリニューアル車両1編成に続き、他の「ハウステンボス」車両も順次リニューアルを行う予定。「この『ハウステンボス号』にぜひ、来て見て乗って、鉄道の旅を楽しんで下さい」とJR九州は発表している。