Windows 10の次期大型アップデート「Windows 10 Creators Update」ではゲームが強化ポイントの1つになっているが、Microsoftは1月25日(現地時間)、ゲーム実況機能「Beam」やPCゲームにシステムを最適化する「Gameモード」など、ゲーム向けの機能のプレビュー提供を開始することを明らかにした。

BeamはPC用およびXbox One用のWindows 10に実装される機能で、ユーザーが簡単に、素早くゲームの実況ストリーミングを行えるようにする。Windows 10 PCでは[Win]+[G]で呼び出せるGameバーから、Xbox OneではGuide内から開始する。Microsoftが「FTL」と呼ぶ新しいストリーミングプロトコルを採用しており、遅延が1秒以下に抑えられ、仲間が集まって同じ部屋でゲームを観ているようなインタラクションをライブストリーミングで実現するという。

Gameモードはオンにすると、前面で動作しているゲームにCPUとGPUのリソースが優先的に割り振られる。ピーク時のパフォーマンスを高めるように全体のフレームレートが引き上げられ、また一貫してパフォーマンスが引き出されるように平均フレームレートが調整される。対象となるのはWin32とUWP(Universal Windows Platform)のゲーム。

Windows 10 PCの設定に、新たにゲーム専用のセクションが設けられる。プレビュー版では、まずGameバー、ゲームストリーミング、GameDVRなどゲーム関連の設定にアクセスできるようになり、Gameモードの提供拡大と共に将来のアップデートでゲーム向けのシステム設定およびユーザー設定もGamingセクションにまとめられる。

Xbox One向けには、Partyコマンドの音声コントロールなどCortanaのアップデート、スクリーンタイムを制限する機能の提供などが予定されている。

これらの新機能は26日にリリースする予定のInsiders向けプレビュー版に組み込まれる予定で、規模を制限しながら提供を開始し、数週間をかけて提供範囲を拡大する。