Evernoteは16日、 2017年1月23日に実施予定だったプライバシーポリシーの変更を中止すると発表した。

Evernote(Web版)

同社は、タスクリストの作成やスケジュール整理など、現在手動で行っているサービスの一部作業を自動化するため、Evernoteに機械学習を導入する考えだった。機械学習を導入するためには、EvernoteのエンジニアがEvernoteユーザーのデータを目視でチェックする必要がある。このため同社はプライバシーポリシーの変更を告知していた。

ユーザーは、希望すれば機械学習の適用対象外(人間による目視確認を含む)を選択することができたが、その場合は、機械学習を利用した機能も使用できなくなる。これに対し、Evernoteユーザーから、自分の重要なデータが第三者にアクセスされることに関する多くの強い懸念が挙がっていた。

Evernoteは、ユーザーからのフィードバックを検討した結果、プライバシーポリシーの変更は行わないことを発表。「ユーザーのプライバシーを最重要事項として守り続けることを約束する」とした。

また、機械学習テクノロジー自体は全ユーザーに提供するが、ユーザーが機能を有効化(オプトイン)しない限り、Evernote側ではノートの中身を閲覧できないようにするという。その上で、機能改善に協力できる場合は、プログラムに参加してほしいと呼びかけている。