フェラーリ・ジャパンは13日、東京・国立新美術館で開催されたフェラーリ日本進出50周年記念式典にて、10台のみ生産される特別限定車「J50」を初公開した。「488 スパイダー」をベースに設計され、リクエストに合わせてテーラー・メイドで仕上げた。

10台のみの特別限定車、フェラーリ「J50」が初公開された

会場に展示された「J50」は特別仕様の3レイヤー・レッド塗装のボディで、インテリアはブラックをベースにレッドを配したファインレザー / アルカンターラ仕上げに。エンジンには3.9リットルV8エンジンの出力690CV特別バージョンを搭載した。個性的かつ未来的なデザイン手法を取り入れ、フルLEDヘッドライトの存在感が際立つコンパクトでシャープなフロントデザイン、4灯式テールライトでボディのワイド感を強調したリアデザインなどが特徴のミッド・リアエンジン・ロードスターに仕上がっている。

同車のプレゼンテーションを行ったフェラーリ社のコマーシャル&マーケティング部門シニア・バイス・プレジデント、エンリコ・ガリエラ氏によれば、日本向けに生産された「J50」は、すでに10台とも完売しているという。「J50」の名称に関して、ガリエラ氏は「非常にシンプルで覚えやすいものにしようと考え、『50周年』そして『日本』にちなんだアイコニックな名前としました」と述べた。

ガリエラ氏は「J50」のプロダクト・コンセプトとして、「未来的」「エキゾチック」「ユニーク」の3つを挙げた。フェラーリのエキゾチックなモデルのひとつ「308」から着想を得ており、シャシーなどは既存の「488 Spider」から使用しつつ、「未来的かつエキゾチックなデザイン、V8ターボエンジンが見えるスケルトン・エンジンベイ、脱着式のカーボン・ルーフなど、ユニークな特徴も備えています」と説明していた。

フェラーリ「J50」都内で公開されたモデルの外観・内装など

フェラーリ「J50」外観・内装イメージ