パナソニック液晶ディスプレイは28日、コントラスト比が100万:1となる新型のIPS液晶パネルを開発したことを発表。2017年1月からサンプル出荷を開始する。主に、放送や映像制作、医療、車載といった分野で展開していく。

従来の液晶パネルと、新型IPS液晶パネルの比較(イメージ)

今回の新型パネルは、パナソニック独自のIPS液晶技術をベースとして、画素ごとにバックライト光量をコントロールする新開発の調光セルを採用。100万:1以上という高いコントラスト比とともに、最大輝度1,000カンデラ/平方メートルでの安定動作を実現した。また、既存設備での製造が可能という。

従来の液晶パネルと新型IPS液晶パネルの構造

新型IPS液晶パネルの用途(イメージ)

放送や映像制作向けにはHDR(High Dynamic Range)対応モニタ、医療用には高い階調表現と忠実性のモニタ、車載用には黒浮きがなく見やすいモニタといった製品として提供する。