米Microsoftが10月20日(現地時間)に発表した2017年度第1四半期 (2016年7月~9月)決算は、Office 365の契約数の堅調な伸びとクラウド事業の成長、Surfaceによって売上高、利益ともにアナリストの予想を上回った。同社はまた、2017年度第2四半期(2016年10月~12月)にLinkedInの買収を完了できる見通しを明らかにした。
GAAPベースの売上高は205億ドル(前年同期比横ばい)、純利益は47億ドル(同4%減)、1株利益は0.60ドル。非GAAPでは売上高223億ドル(同3%増)、純利益60億ドル(同6%増)、1株利益は0.76ドルだった。特別項目を除くと、Thomson Reutersがまとめたアナリストの予想平均(売上高217億ドル、1株利益0.68ドル)を上回る。以下は部門別の売上高。
プロダクティビティ&ビジネスプロセス
売上高66億6000万ドルで前年同期比6%増だった。Officeのコマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は5%増。Office 365のコマーシャルシート数が40%増加し、売上高は51%増だった。Officeのコンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は8%増。コンシューマ向けOffice 365の契約者数が2400万人に達した。
インテリジェントクラウド
売上高63億8000万ドルで前年同期比8%増だった。クラウドプラットフォームは、サーバー製品とクラウドサービスの売上高が11%増、Azureが116%増と好調を維持した。
Enterprise Servicesの売上高は、プレミアサポートサービスが伸びたものの、Windows Server 2003のカスタマーサポートの下落で1%増にとどまった。
モア・パーソナルコンピューティング
売上高92億9000万ドルで前年同期比2%減だった。Windowsは、OEM Proがコマーシャル向けPC市場の動きと一致する1%増、OEM non-Proは1%減で、コンシューマ向けPC市場の動きをわずかに上回った。
デバイスは、新製品発表が噂される中でもSurfaceは落ち込むことなく、売上高9億2600万ドルで38%増だった。一方、携帯電話は72%減だった。
ゲームは、前年同期に比べるとXboxの販売台数が減り、また平均販売価格が下がった影響もあって5%減だった。ただし、Xbox One Sが登場した米国では7~9月にXbox Oneが販売台数トップだった。