ライカカメラジャパンは19日、レンジファインダーカメラ「ライカ Mシステム」のレンズラインナップを拡充する焦点距離28mmの広角レンズ「ライカ ズマロン M f5.6/28mm」を発表した。発売時期と価格は未定。

「ライカ ズマロン M f5.6/28mm」

「ライカ M」と「ライカ ズマロン M f5.6/28mm」

ドイツのウェッツラーにあったライツの工場で、1955年から1963年まで製造されたスクリューマウント方式の同名レンズをベースにした、復刻版ともいえるレンズ。焦点距離28mmの広角レンズで、旧モデルのコンパクトさと描写力を受け継ぎ、フィルム写真のような描写が得られる。

外観デザインでは旧モデルの特長をすべて取り入れ、全長は2cmに満たないコンパクト設計。控えめなデザインのカメラと組み合わせることで、目立たずに撮影したいストリートでの撮影に最適としている。旧モデルと同じデザインで、無垢の真鍮から削り出したレンズフードが付属する。

レンズ構成は4群6枚で、絞りを中心に前後対称にレンズを配置。これは旧モデルと同じ構成で、絞りを開放にすれば画面のほぼ全体で高いコントラストが得られる。被写界深度の目盛りがわかりやすく記されており、フォーカスリングを回す量に対してピントが合う範囲の変化が小さいことから、大まかなピント合わせも素早く行える。

最小絞りはF22で、絞り設定はクリックストップ式。画角は対角線約75度 / 水平65度 / 垂直46度で撮影距離は1m~、最短撮影範囲は801×1,201mm、最大撮影倍率は1:33.4。フィルターマウントは、フロントマウントの内側にねじ込み式フィルター(E34)用のネジがある非回転式。本体サイズは最大径が約51mm、長さが約18mm(先端からバヨネットフランジまで)、重量が165g。