オーディオテクニカは10月13日、「Sound Reality series」(サウンドリアリティ シリーズ)の新モデルとして、Bluetoothヘッドホン2機種を発表した。発売は11月25日。価格はオープンで、推定市場価格は「ATH-DSR9BT」が60,000円前後、「ATH-DSR7BT」が33,000円前後(いずれも税別)。
DSR9BT
DSR9BTは、原音再生・高解像度・高レスポンスをコンセプトとしたSound Reality seriesのBluetoothヘッドホン。ワイヤレスのデジタル信号をドライバーまで高純度で伝送する「ピュア・デジタル・ドライブ」方式を採用している。電気回路内にデジタル信号処理技術「Dnote」を搭載し、デジタル信号をアナログ変換せずに、L/Rの各信号を独立させた状態でドライバーのボイスコイルに入力する。
ドライバーは、DSR9BT専用設計の45mm径「トゥルー・モーションD/Aドライバー」を使用。4芯撚り線構造の高純度7N-OFCショートボイスコイルにより、デジタル信号の豊富な情報を余すことなく振動板に伝達する。磁器回路には、駆動力を最大限まで引き出すという「純鉄一体型ヨーク」を搭載。振動板にはDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施し、高域特性を向上させている。また、パソコンとUSB接続した際は、96kHz/24bitのハイレゾ再生に対応する。
ハウジングはアルミ製で、音響スペースと電気回路スペースを分けハウジング内の空気の流れをスムーズにするアイソレーション設計を採用。振動板前後の空間はダンパーで仕切られており、高レスポンスで抜けの良い音を実現するとしている。
Bluetoothのバージョンは4.2で、コーデックはSBC、AAC、apt-Xのほか、クアルコムの新コーデック「apt-X HD」をサポート。apt-X HDは、24bit音源の伝送に対応し、Bluetoothでさらなる高音質を楽しめる。また、apt-Xを含むそのほかのBluetoothコーデックとの下位互換性を持っている。
そのほかの仕様は、バッテリー駆動時間が約15時間(音楽再生時)、再生周波数帯域が5Hz~45kHz、インピーダンスが38Ω、出力音圧レベルが97dB、重量が約315g。USBケーブル、収納用ケース、ポーチ(ケーブル収納用)が付属する。
DSR7BT
DSR7BTは、DSR9BTと同様「ピュア・デジタル・ドライブ」を採用しているが、ドライバーはやや異なり、DSR7BT専用設計の45mm径「トゥルー・モーションD/Aドライバー」を搭載。ドライバーの特性に対して最適な位置に2つの音響抵抗材を装備し、各音域のバランスを調整する「デュアル・アコースティックレジスター」を採り入れている。さらに、「トップマウントPCB方式」により、音の歪みを抑制する。
そのほか、アルミ製ハウジングや「apt-X HD」などBluetooth機能、USB接続時のハイレゾ再生機能はDSR9BTと共通。主な仕様は、バッテリー駆動時間が約15時間(音楽再生時)、再生周波数帯域が5Hz~40kHz、インピーダンスが35Ω、出力音圧レベルが100dB、重量が約300g。USBケーブル、ポーチ(ケーブル収納用)が付属する。