キャセイパシフィック航空(拠点: 香港)は現地時間の10月8日、ボーイング747-400を用いた特別なチャリティーフライトをビクトリアハーバーなど香港上空で実施。10月1日に羽田=香港線で商業飛行を終えた同機には同社のスタッフ300人が乗り、747に別れを告げた。

長年の労をねぎらいつつ、記念すべきフライトをそれぞれが楽しんだ

スタッフたちは搭乗にあたり、ひとり747香港ドル以上を香港乳がん財団に寄附し、合計で20万香港ドルになったという。また乗客には、副操縦士のゾーイ・デイヴィス氏も搭乗。彼はキャセイパシフィック航空が747を導入した1979年に生まれ、また、彼の父親は同年に同社のパイロットとして入社し、過去には787を父親とともに操縦するという夢をかなえることもできたという。

キャセイパシフィック航空は1979年に747を導入

キャセイパシフィック航空の最高経営責任者であるイヴァン・チュー氏は、「約40年間、キャセイパシフィック航空が真のグローバル航空会社になるために、747は活躍してくれました。またこの象徴的な機材は、香港のハブ空港としての発展にも重要な役割を果たしてきました。私たちスタッフはこの特別フライトを行うことで、同機の多大なる貢献を祝う機会を得たわけです」とコメントしている。

787就航時を彷彿させる1970年代の服装で搭乗

60分のフライト中、機内では1970年~1980年代の音楽を流し、パーティーのような雰囲気を演出。乗客の多くは1970年代の服装でフライトを楽しんだ。香港到着時にはウォーターキャノンで出迎え、長年の労をねぎらった。なお、同社の747は37年間、世界160万人の乗客を輸送し、10月1日に羽田発香港着(CX543便)で商業飛行を終えている。

ウォーターキャノンで出迎え