登山家・栗城史多氏(34)が6度目の挑戦となるエベレスト(標高8,848メートル)登頂を断念したため、インターネット放送局・AbemaTVで7日に予定されていた生中継が中止となった。

今後の天候次第で、再アタックも考えているという栗城氏 (C)AbemaTV

栗城氏はこれまで2009年9月、2010年10月、2011年10月、2012年10月、2015年10月と5度にわたってエベレストに挑戦するも失敗。2012年の下山途中で両手、両足、鼻が重度の凍傷となり、両手9本の指を失った。7日、6度目となる挑戦の様子を13時から17時まで生中継する予定となっていた。

AbemaTVの広報によると、「危険性を考えて本日の登頂を断念するとの連絡」が現地から届いたという。現時点では「延期」としていて、「日程は再度調整中になりますので、日程が確定しましたら再度お知らせさせていただきます」。

なお、栗城氏のブログでは「栗城中継班」が7日午前9時、「栗城より無線が入りました。進みたい気持ちはありますが、雪と体調のコンディションから判断して下山を決めました」と報告。「昨晩キャンプ3(6800m地点)を出発し夜通し登り続けていましたが、7400m地点から下山します。昨夜のアタック出発で大きく期待してくださっていた多くの皆様には、申し訳ございません」と謝罪し、「今後、天候的に可能であれば体制を整え直してから、再度アタックも考えています」と呼びかけている。