Q.仕事をしていて「自分の会社はケチだな」と思ったことはありますか?

不景気の折、多くの会社がコスト削減に取り組んでいる。電気代や消耗品の節約、交通費削減など会社によって対策はさまざまだと思うが、あまりやり過ぎると社員の不満が爆発することも……。

そこで今回は、マイナビニュース会員のうち男女301名に「自分の会社はケチだなと思ったことがありますか?」と質問してみた。

Q.仕事をしていて「自分の会社はケチだな」と思ったことはありますか?

はい 58.8%
いいえ 41.2%

Q.(はいと回答した方にお聞きします)その理由を教えてください

■給料、ボーナスが上らない
・「給料が安くて労働時間が長いから」(32歳男性/教育/公共サービス関連)
・「退社した人にお金を支給しているのに給料を上げない」(58歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「利益は出ているはずなのに社員のボーナスが上がらないなど」(53歳男性/紙・パルプ/技能工・運輸・設備関連)

■残業代が出ない
・「サービス残業をさせる」(41歳男性/食品/販売・サービス関連)
・「夜遅くまでサービス残業しても夜食も出さない」(64歳男性/人材派遣・人材紹介/技能工・運輸・設備関連)
・「残業代の計算が30分単位、支給される残業代は最大で45時間までと決まっている」(46歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

■出張費の削減
・「泊まりの出張が少なく、遠くても日帰りで行かされる」(46歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「出張のときの宿代が1日4,000円」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「出張時に交通費のみで時間給なし」(36歳女性/フードビジネス/販売・サービス関連)

■交通費の削減
・「交通費が少ない」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「最短距離でかかった交通費であっても、最安値の交通費しか支給されないこと」(33歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「課長職だが、最近までどんなに不便なお客さまのところへも公共交通機関と徒歩でいかなければいけなかった点、やっと最近レンタカーの使用許可が出た」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)

■会社内の行事で自腹
・「忘年会・新年会の会費を徴収する」(51歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「社員旅行なのに半分負担」(57歳女性/教育/専門サービス関連)
・「飲み会の会費、社長は接待費用で落とし、社員派遣は自腹で払った」(47歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連)

■文房具を買ってくれない
・「文房具などの消耗品を買い渋る」(51歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「文房具などの事務用品の予算がなさすぎるため、各自が100円ショップを活用している点」(36歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「備品を購入してもらえず、自腹で付箋を買って使っているから」(33歳女性/専門商社/事務・企画・経営関連)

■住宅手当が出ない
・「住宅手当が出ない」(57歳男性/その他電気・電子関連/その他技術職)
・「出張手当、慶弔金など各種手当金が他の会社に比べてかなり低い」(44歳男性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「住宅手当が出ない、実家暮らしはいいだろうが、一人暮らしだとアパート代だけで給料の3分の1くらい取られるのでもう少し考慮してもらいたい」(35歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)

■その他
・「昼休みに職場の電気を消すところ」(52歳男性/インターネット関連/営業関連)
・「緊急呼び出しがあるのに携帯を支給しない」(47歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「年末年始の休暇に、有給が自動的に引き当てられる」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等)
・「無料で飲めるコーヒーサーバーが撤去された」(42歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「自己啓発費がほとんど自腹」(39歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■総評

「自分の会社はケチだな」と思ったことがある人が、約6割弱もいることが分かった。理由として最も多かったのは、ズバリ「給料があがらない」という点。「労力と比例していない」「かなりもうかっているのに給料をあげない」といった不満の声が寄せられた。

「サービス残業が多い」という声も多かった。残業代に制限が設けられていたり、場合によっては一切残業代が出なかったりするところもあるそう。サービス残業代が当たり前になっている会社もあるようだ。労働に見合う対価が支払われないというのは不満が大きいかもしれない。

経費削減のため備品や消耗品を切り詰める会社も多いようだ。文房具1つ買うのに長文の説明がいる会社や、トイレットペーパーの使用量まで決められているところも。さらに、蛍光灯を間引きしたり、エアコンが故障しても修理しなかったりということも報告されていた。

会社勤めをしている人なら「あるある」と共感するであろう回答が多く寄せられたアンケートだった。

調査時期: 2016年9月2日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女301名
調査方法: インターネットログイン式アンケート