京都丹後鉄道(北近畿タンゴ鉄道が施設保有、WILLER TRAINSが運行)の特急車両「丹後の海」に3編成目が加わり、19日から運行開始する。19・20日は特急「たんごリレー」、21日以降は特急「はしだて」「まいづる」として運行予定だという。

京都丹後鉄道の特急車両「丹後の海」。1編成目は特急「はしだて」または特急「まいづる」として、JR京都駅まで乗り入れる

「丹後の海」は1996年に導入された「タンゴディスカバリー」車両(KTR8000形)を改造し、水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所代表)の設計・デザインで「海の京都」をイメージした藍色メタリックの車両に。昨年11月に1編成目が営業運転を開始し、現在は奇数日に特急「はしだて」、偶数日に特急「まいづる」としてJR京都駅に乗り入れる。昨年12月に2編成目も導入され、おもに特急「たんごリレー」で活躍している。

3編成目も水戸岡鋭治氏が設計・デザインを担当した。車内は沿線地域の事業者によって生産・加工されたヒノキなどの木材がふんだんに使用され、明るく優しい雰囲気に。自由席側パブリックスペースのカウンターをはじめ、車両内の家具には福知山市内で生産された「丹州材」のヒノキを採用した。パブリックスペースの天井部分には、2編成目に続いて「運気が上がる」といわれる本金箔を用いた装飾品を設置。座席のヘッドカバーに「丹後ちりめん」を使用(現在は1・2編成目も装着)している。

「丹後の海」3編成目の車内は木材をふんだんに使い、パブリックスペースの天井部分に本金箔を用いた装飾品も。ヘッドカバーに「丹後ちりめん」を使用する

「丹後の海」3編成目は9月19日の特急「たんごリレー2号」(宮津駅6時50分発・福知山駅7時20分着)から運行開始し、19・20日は丹鉄線内で特急「たんごリレー」を中心に運行。21日から特急「はしだて」「まいづる」としてJR京都駅へ乗り入れる予定だ。なお、「丹後の海」のJR線への乗入れに関して、現在は特急「はしだて」(奇数日)・「まいづる」(偶数日)の日替わり運行だが、「4編成が登場・運行可能となる12月以降は原則毎日どちらも『丹後の海』運行となります」とのこと。