国際ユースホステル連盟(Hostelling International)はこのほど、8月26日の『シルマンデー・ユースホステルの日』にちなみ、世界各国のユースホステルの利用実績をまとめた年次統計(Annual Stats 2015)を発表した。

外国人宿泊者の割合、過去最高の24.6%

日本ユースホステル協会が集計した2015年(1~12月)の国内ユースホステルの延べ宿泊者数は、前年比2万1,335人泊増の40万8,205人泊(人泊:宿泊人数×宿泊数)と2011年以降で最多となり、2010年以来、5年ぶりに40万人泊台を回復した。

同協会は「国内の需要は若干減少傾向で推移しているが、訪日外国人の増加に伴い外国人宿泊者数が伸びた」と分析。2016年に入ってからも外国人の利用者は比較的多いという。

国内ユースホステルの外国人の延べ宿泊者数は10万418人泊(同2万1,400人泊増)と、2006年以降で最多。国別では、「韓国」が1万544人泊(同3,901人泊増)で最も多く、以下、「中国」が1万204人泊(同3,822人泊増)、「オーストラリア」が9,314人泊(同554人泊増)と続いた。また総宿泊者数における外国人宿泊者の割合は24.6%と、統計を開始した1954年以降で最高を更新した。

外国人の延べ宿泊者数(国別)

都道府県別では、「東京都」が8万611人泊(同7,480人泊増)でトップ。次いで「大阪府」が7万7,275人泊(同1万4,394人泊増)、「北海道」が5万6,034人泊(同263人泊増)、「京都府」が4万4,445人泊(同1,133人泊増)、沖縄県が1万9,288泊(同1,130人泊増)と続いた。

海外のユースホステル協会が集計した日本人旅行者の延べ宿泊者数は14万8,495人泊(同1万899人泊減)。国別では、「米国」が2万8,267人泊(同1,185人泊増)で最多となった一方、フランスやスイス、ドイツなどで前年より減少した。