ANAは8月25日に羽田発/福岡着のANA241便(ボーイング787-9: JA833A)がエンジン不具合によって引き返した関連で、安全性確保のため点検・整備作業を実施するため、8月26日~31日にかけて国内線で18便の欠航を予定。ANAが保有する全50機の787を、随時改修していく。

ANAは8月16日現在、世界最多となる50機目のボーイング787を受領した(写真左奥は787-8、右は787-9)

ANAによると、今回のトラブルは787に使用しているロールスロイス製のエンジン「トレント1000」内の中圧タービンブレードが腐食したことによる亀裂が原因で、2016年に入って国際線で2件発生、同様のトラブルが生じていたという。ANAが保有する787の全50機(国際線仕様37機、国内線仕様13機)に対し、腐食を防ぐための改修はすでに始めており、国際線に関しては改修による欠航はないが、国内線に関しては9月以降も欠航する見通しとなっている。なお、9月1日~15日の間は欠航便を予定していない。

8月27日~31日に予定されている国内線欠航便

26日は国内線9便が欠航したため約3,000人に影響が出ており、27日~31日においては国内線9便の欠航を予定しており、約2,300人に影響が出る見通しとなっている。なお、29日と30日は通常通りの運航となる。対象便の乗客には、変更および払い戻しを受け付けている。