日本HP、独特デザインのハイエンドゲーミングデスクトップ「OMEN X by HP」

日本HPは26日、ゲーミングブランド「OMEN」から、ユニークなPCケースを採用したハイエンドデスクトップPC「OMEN X by HP Desktop 900」(以下、OMEN X Desktop)を発表した。直販サイト「HP Directplus」にて10月上旬から発売し、税別価格は上位モデルが448,000円、下位モデルが348,000円の見込み。

OMEN X Desktopは、米国時間の8月16日に米HPから発表されていたモデルだ。製品コンセプトは明快で、「エンスージアスト向けのゲーミングPC」。米HPおよび日本HPでは、ゲーミングPCのユーザー層を、メインストリーム(62%)、パフォーマンス(33%)、エンスージアスト(5%)と分析しており、OMEN Xは5%のユーザーにフォーカスした挑戦的なモデルだ。

一見して目を引くのは、その外観。ほぼ立方体のケースを斜めに立て、前面にデザインした4つの四角で「X」を表現している。前面には1670万色LEDと独立した9エリアの発光ゾーンを設け、CPUやGPUの温度/使用率に応じた発光パターンなどを設定可能だ。

内部はトライチェンバー構造となっており、電源ユニット部分、ストレージ部分、マザーボード部分に分かれている。排熱にも有利な構造で、ケースの斜め下(マザーボード部分のグラフィックスカード側)から吸気し、メモリ、CPUを通ってケース斜め上方から排気というエアフローだ。本体カバーを外すと、マザーボードが45°の角度で配置されており、内部に手を伸ばしやすく、メンテナンス性が高い。なお、CPUは水冷だ。

ストレージ部分には4つの3.5インチベイがあり、ケースの外側からツールレスでHDD/SSDの増設や交換が可能。2.5インチドライブも取り付けられる。もうひとつ、ウルトラスリムベイには標準でBDXL対応のブルーレイディスクドライブが装着済みだ。

この独特なPCケース、仕様的にはマイクロATXに準拠しており、米国ではケース単独でも販売されるが、日本では予定がないとのこと。ケースのみでもかなり高価になりそうとはいえ、それなりのニーズはあると思うので、日本でもケースのみの販売をぜひ検討してほしいところ。また、HP DirectplusではBTOメニューを検証しているそうだが、カスタマイズできるとしても、メモリ容量などかなり限定された内容になるとのことだ。

上位モデル(OMEN X by HP 900-070jp)の主な仕様は、CPUがSkylake世代のIntel Core i7-6700K(4.0GHz)、チップセットがIntel Z170、メモリがPC4-17000 32GB(8GB×4)、ストレージがPCIe Gen3 x4 NVMe M.2 512GB SSDとSATA 3TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080×2台のSLI構成となる。OSはWindows 10 Home 64bit版。

通信機能は、Gigabit Ethernet有線LAN、IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.2だ。インタフェース類は、USB 3.0×8(うち1基は電源オフUSBチャージ機能対応)、USB 3.0 Type-C×2、マイク入力、ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート、メディアカードリーダー、デジタル音声出力(光)、ライン出力など。本体サイズは約W504×D406×H515mm、重量は約28.2kg。キーボードとマウスは同梱されない。

下位モデル(OMEN X by HP 900-066jp)は、メモリがPC4-17000 16GB(8GB×2)に、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080×1台となる。それ以外の主な仕様は上位モデルと共通だ。

HP OMEN × SteelSeriesのゲーミングデバイスも

合わせて、ゲーミングデバイスを手がけるSteelSeriesとコラボしたゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセット、ゲーミングマウスパッドを、8月26日に発売する。税別価格は、ゲーミングマウスが6,000円、ゲーミングキーボードが10,000円、ゲーミングヘッドセットが8,000円、ゲーミングマウスパッドが2,000円だ。