富士フイルムは25日、レンズ交換式のミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の新製品として、「FUJIFILM X-A3」を発表した。Xマウントのレンズ「16-50mmF3.5-5.6 OIS II」とのキットになっており、ボディ単体では販売しない。カラーはシルバー、ブラウン、ピンクの3色を用意。10月6日から発売する。価格はオープン、推定市場価格は75,000円前後(税別)。

「FUJIFILM X-A3」と「16-50mmF3.5-5.6 OIS II」

新開発の有効画素数2,420万画素APS-Cサイズセンサーを搭載するミラーレスデジタルカメラ。Xシリーズのエントリークラスに位置する。本体はコンパクトかつクラシカルなデザインを採用し、トップカバー、フロントプレート、ボディ天面のダイヤル類はアルミ製で、新開発の革調シートと合わせて質感を高めている。

シルバー

ブラウン

ピンク

自分撮り向けの機能を豊富に搭載。「スライドチルト機構」の液晶ディスプレイは180度開け、104万画素の3型タッチパネル仕様だ。グリップは自分撮りがしやすい形状になっており、自分撮り時にシャッターボタンとして使える「垂直コマンドダイヤル」を装備。背面液晶を180度開くと、瞳を自動検出しピントを合わせる「瞳AF」などが自動でオンになる。3段階調整が可能となった「新美肌モード」も搭載。

180度のチルト液晶は104万画素の3型タッチパネル

撮影時の光量に合わせて発光量を自動制御する「スーパーiフラッシュ」を内蔵。意識せずに適正な光量で撮影できるので、マクロ撮影時にフラッシュ撮影をしても自然な雰囲気は損なわれない。光学式と電子式を組み合わせた「5軸手ブレ補正」機能により、手ブレを強力に補正する。動画撮影は最大1,920×1,080ドット/60pでの記録に対応。

ボディ上面

そのほか、「パノラマ撮影」「インターバルタイマー撮影」モードを搭載。フォーカスエリアと連動して測光を行う「測光&フォーカスエリア連動」や「フォーカスピーキング色選択」などが追加されている。無料の専用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」を使えば、撮影した写真や動画の転送や閲覧が可能だ。スマートフォンを使った「リモート撮影」や、スマートフォンで取得した位置情報を画像に付加することもできる。

撮影感度はISO200~ISO6400(拡張感度時:ISO25600)。連射速度は最大6コマ/秒。無線LAN機能はIEEE802.11b/g/nに対応。記録方式は静止画がJPEG / RAW、動画がMOV(H.264)。記録メディアにはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用でき、電源にはリチウムイオン電池「NP-W126S」を使用する。標準撮影枚数は約410枚。本体サイズはW116.9×D40.4×H66.9mm、重量は約339g(バッテリ、メモリーカード含む)。