JR北海道は23日、石北本線で保守用機械が脱線し、保線社員3名が受傷したことを明らかにした。同日の石北本線は台風の影響により、全区間で終日運転見合わせに。札幌~網走間の特急「オホーツク」も全区間で運休となった。

石北本線は大雨・台風の影響で終日運転見合わせとなっていた(写真は特別快速「きたみ」)

北海道では今月20日から大雨が続き、21日に台風11号、23日に台風9号が相次いで上陸。道内各地の鉄道路線も影響を受け、石北本線は上川~網走間で20日午後から、新旭川~上川間で23日始発から運転見合わせとなっていた。

保守用機械の脱線は23日15時20分頃、石北本線上川~白滝間で発生。「上川駅~中越信号場間において、降雨災害のため運転中止となっていた同区間の安全確認と上越信号場~奥白滝信号場間で発生した災害の復旧資材を運搬するため、モータカーで当該区間を走行中に線路下の道床が大雨で流出していたことから脱線し、乗務していた保線社員3名が受傷しました」とJR北海道は説明している。

脱線したモータカーは「TMC500型」で、全長約8.5m、高さ約3.6m、幅約2.6m、重さ約23トン。上川町内の石北本線で発生した作業車の脱線・横転により、乗務していた3名のうち、少なくとも1名は骨折の可能性がある重傷を負ったことが報じられている。JR北海道は詳細について「調査中」としている。

なお、23日は石北本線の他にも、留萌本線や根室本線(富良野~帯広間・厚岸~根室間)、富良野線、釧網本線で終日運転見合わせに。特急「オホーツク」の他に特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」などの列車も全区間運休となった。