パラレルスは23日、Mac上でWindowsやLinuxなどのゲストOSを実行できる「Parallels Desktop」の最新版「Parallels Desktop 12 for Mac」を発表。同日より販売開始した。最新版では、macOS Sierraに最適化対応しており、パフォーマンスも向上。また、20以上のツールやユーティリティをまとめた「Parallels Toolbox for Mac」を搭載する。

Parallels Desktop 12 for Mac 通常版パッケージ

Parallels Desktop for Mac Pro Edition パッケージ

Parallels Desktop 12 for Macの大きな新機能のひとつが、よく使うツールをまとめたツールセット「Parallels Toolbox for Mac」だ。「デスクトップを隠す」「おやすみモード」「スリープ機能の無効化」といった20以上のツールを備え、単体でも販売される。サブスクリプションで提供されるPro EditionやBusiness Edition、単体のParallels Toolbox for Macサブスクリプションでは、四半期ごとに新たな追加ツールが無料で追加される。

また、Windowsメンテナンスのスケジュール オプションが追加され、夜間またはユーザーの業務に支障のない時間に、Windowsアップデートやメンテナンスが実行できるようになった。2カ月間で1,500万本以上を販売したPCゲーム「Overwatch」の動作にも最適化されたほか、Xboxゲームのストリーミングやプレイを可能にするWindows 10 Xboxアプリケーションもサポートされている。

このほか、全ラインナップで 500GBのクラウドバックアップストレージが付帯した「Acronis True Image」の1年版サブスクリプションが付属。これには増分バックアップ機能が備えられており、2回目以降のバックアップにかかる時間や容量が短縮されている。

パフォーマンスに関しては、スナップショットの作成が最大90%高速化、仮想マシンのサスペンドが最大60%、特定の環境下でバッテリ寿命が最大10%向上するといった改善が行われた。

価格は、「Parallels Desktop 12 for Mac」の通常版が8,500円、乗り換え版が6,480円、3年期間更新版が20,400円、5ユーザーライセンス版が37,800円、大学生協版が6,000円、USBメディア版が9,500円(税込、以下同)。

バージョン10および11の永続ライセンスユーザーは5,300円でアップグレード可能。また、サブスクリプションで提供される「Parallels Desktop for Mac Pro Edition(1年版)」は10,800円で提供される。

対応OSはOS X Yosemite 10.10.5 / El Capitan 10.11.5以降、mac OS Sierra 10.12。