女優の中山美穂が約2年ぶりの連続ドラマ主演を務めるWOWOWの『賢者の愛』(20日スタート、毎週土曜 22:00~ 全4話※第1話のみ無料)の完成披露試写会に出席し、共演の竜星涼について「調教のしがいがある」と冗談で場を和ませた。

左から、竜星涼、中山美穂、高岡早紀

同ドラマは、1987年『ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー』で直木賞を受賞した恋愛小説の名手・山田詠美の同名小説が原作。谷崎潤一郎の『痴人の愛』になぞらえて、主人公の敏腕編集者・高中真由子(中山)が、初恋の人(田辺誠一)と親友・朝倉百合(高岡早紀)の間に生まれた息子・直巳(竜星)を、20年の歳月をかけて自分好みの男に調教していく愛と復讐の物語だ。

中山は「このような愛憎劇を演じるのは初めて。原作も読みましたが、脚本を読んでぜひやりたいと思いました」と本作の世界観に惚れ込んでいる様子。高岡は、登場人物が20代だった頃の回想シーンを中山と撮影したことについて触れ、「美穂さんが入ってこられたとき、まさに20年前に見ていた中山さんの姿だったので衝撃を受けました。"あの中山美穂だ!"と思いました」と告白。中山は「大丈夫だったかな?」と不安げにはにかんだが、高岡の「大丈夫、大丈夫!」の言葉に胸をなでおろしていた。

中山との濡れ場の多い竜星は「まさかお尻をこんなに見てもらう形になるとは思ってもみませんでした」と苦笑い。ファーストカットが中山とのキスシーンだったとふり返り、「最初のシーンにそれ以外はなかったのかと思ったのですが、ほかも濃厚なシーンばかりで…」と刺激的な作品であるというアピールをした。

中山は、何でも欲しがり、初恋の人までも奪った百合への復讐として息子を調教する物語について「(その)復讐が純愛になっていくさまが切ない」と解説。「私は復讐心を持ち続けることができないタイプ」と自身を分析し、「一般的には復讐はしないほうがいいと思います(笑)」と話して会場を笑わせた。

また竜星との調教シーンについて聞かれると、中山は「もの凄く調教しがいのある竜星くん(笑)」と話し、目の合った竜星が軽く動揺する一幕も。「一瞬も見逃せない物語になっていると思います」とメッセージを送って舞台あいさつを締めた。