マンションマーケットは8月16日、東京圏の「マンションの価格が高そうなイメージのある駅」と、実際の相場との違いを検証した結果を発表した。

JR東日本、イメージランキング1位は「恵比寿」

同調査では、鉄道会社別に「マンションの価格が高そうなイメージのある駅」を調べ、トップ10でランク付けを実施。併せてトップ10の駅ごとに相場を算出し、イメージと実際の価格の差を検証した。

JR東日本の駅で、マンションの価格が高そうなイメージがある駅の1位は「恵比寿」、2位は「渋谷」、3位は「新宿」だった。一方、実際に相場が高い(平均平米単価が最も高い)駅は「有楽町」で平均坪単価は103万3,180円。2位は「原宿」(同95万8,936円)、3位は「恵比寿」(同95万2,960円)となった。

マンションマーケットによると、「有楽町は駅周辺に築浅マンションが多く、価格も高い傾向にある。恵比寿は築古から築浅のマンションが混在しているため、価格の幅が広がりランキングの順位が逆転した」と推測している。

JR東日本 イメージランキングと相場ランキング

東京地下鉄(東京メトロ)の駅では、イメージランキング1位は「銀座」、2位「六本木」、3位「表参道」。相場ランキング1位は「広尾」(同107万2,598円)、2位「表参道」(同106万5,824円)、3位「麻布十番」(同97万4,350円)。

「銀座は高級感漂うイメージがあるが、他の駅周辺より築古マンションの割合が高い。他方、広尾は築古マンションでも1平米当たりの価格が高い傾向にあるため、マンション価格をキープできている」(マンションマーケット)とのこと。

東京地下鉄(東京メトロ)

東京都交通局(都営線)の駅では、イメージランキング1位は「六本木」、2位「麻布十番」、3位「白金台」だった。相場ランキング1位は「麻布十番」(同97万4,530円)、2位「六本木」(同96万5,756円)、3位「日比谷」(同93万9,454円)だった。

東京都交通局(都営線)

京王電鉄の駅では、イメージランキング1位は「渋谷」、2位「新宿」、3位「吉祥寺」となった。相場ランキング1位はイメージランキングと同様「渋谷」(同89万2,706円)、2位「神泉」(同82万2,954円)、3位「駒場東大前」(同81万1,343円)だった。

京王電鉄

調査期間は2016年8月5~8日、有効回答は338人。対象物件は駅徒歩10分圏内(800m)の中古マンション。