インテル セキュリティは8月9日、「デジタルデトックス: オフラインの夏休み」と題した調査結果を発表した。調査は3月、世界14カ国(アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、インド、日本、シンガポール、オーストラリア、イギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、オランダ)の21歳~54歳男女1万3,960人を対象にインターネットで行われた。

調査の対象となった回答者全体の69%が「オフライン」とは全くインターネットを使わないこととして捉え、また32%が電話を一切使わないことだと捉えていた。

旅行中「オフラインになれなかった」は53%

旅行中にデジタルデバイスを使わないと決めていた世界の回答者のうち、53%が完全にはオフラインにはなれなかったという。また、日本の結果でもオフラインを希望していたものの、53%の回答者が現実には完全にオフラインにはなれなかったという結果に。

一方で旅行中に完全なオフライン、または一部オフラインに成功したと答えた全体の回答者の66%が、オフラインにすることにより旅行をさらに楽しむことができたと回答。ストレスをあまり感じず(50%)、旅行で見聞したことに夢中になれた(51%)と感じたようだ。

また、日本の回答者も、すべて、または一部をオフラインにしたことにより、旅行をさらに楽しむことができた(65%)、ストレスをあまり感じなかった(40%)、旅行で見聞したことに夢中になれた(44%)と感じている。

反対に、オフラインになり、オンラインの世界(インターネットの世界)にアクセスできなかったことでよりストレスを感じた、と答えた世界の回答者の割合が10%だったのに対し、同じ回答をした日本人の割合は17%となり、日本人の方がオンラインへの依存度が高いという結果が出た。

また、世界的に男性は女性に比べて、旅行中は自宅にスマートフォンを置いていきたがる傾向にあった。世界の回答者のうち、男性の44%がスマートフォンを家に置いていきたいと回答しているのに対し、女性は37%にとどまっている。日本も同様で、日本の回答者のうち、男性の32%に対し、女性は28%だった。

旅行中に毎日1回以上メールをチェックする?

世界の回答者の66%が旅行中も毎日1回以上、個人のメールや仕事のメールをチェックすると回答。一方、日本の回答者のうち、旅行中も毎日1回以上、個人のメールや仕事のメールをチェックすると答えた割合は、調査対象14カ国中で最も高く、87%にのぼる。2番目に高いインド(78%)と比較しても約10ポイントの差があった。

調査では「日本人は世界で最もオフラインになりにくい国民性を持った国の一つと言えるのではないでしょうか」とコメントしている。

また、「携帯やインターネットに全く接続しない1週間の旅行に行きたいですか」という質問に対して、行きたいと回答した世界14カ国の平均が54%だったのに対し、日本はわずか34%だった。

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