厚生労働省は7月20日、文部科学省と連携し、高校生アルバイトの多い業界団体に対し、高校生及び高等専修学校生のアルバイトの労働条件を確保するよう要請したと発表した。

高校生アルバイトの労働条件確保を業界団体に要請(画像はイメージ)

「賃金の適正な支払い」など要請

具体的には、「労働契約締結の際の労働条件の明示」「賃金の適正な支払い」「休憩時間の付与」「満18歳未満の時間外・休日・深夜労働の禁止等、労働基準関係法令の遵守」「高校生等の本分である学業とアルバイトの適切な両立のため、シフト設定などの課題への配慮」を挙げている。

厚生労働省は今回の要請に先立ち、日本経済団体連合会、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会に対しても、労働基準関係法令の遵守やシフト設定などの課題への配慮について要請した。これらの要請は、2015年12月から2016年2月にかけて実施した「高校生に対するアルバイトに関する意識等調査」の調査結果を踏まえ、高校生等アルバイトの労働条件の確保に向けた取り組みの一環として行ったものとなる。

同省は、今後も高校生等に対する労働基準関係法令の周知・啓発や相談への的確な対応など、高校生等のアルバイトの労働条件の確保に向けて取り組んでいくとしている。

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