パナソニックは、8月に開幕する「リオオリンピック」のTV視聴に関する意識調査の結果を公開した。開催地のリオは、日本との時差が約12時間と地球の真裏に位置し、TV放送による中継は深夜帯が予想される。貴重なシーンの見逃しに対する不安が多く、スマートフォンなどを利用してスキマ時間での視聴を希望しているユーザーが目立つ。

過去にオリンピックをTV視聴した経験のある人は全体の約9割。そのうちリアルタイム視聴時に「困りごとがあった」と答えた人は73.5%だった。また、約4割の人が、もっとも困ったこととして「見たい選手、見たい国がいつ登場するか分からなかった」と回答している。

オリンピックのTV放送を録画するときの困りごととしては、「見たい選手の録り逃し、見逃し」が37.2%で最多。録画を視聴するときの困りごとは「いつ見たい選手が出てくるか分からず不便だった」が32.2%となり、リアルタイム視聴でも録画視聴でも、見たい選手の登場するタイミングに関する悩みが浮かび上がった。

リオオリンピックのTVテレビ視聴に関する懸念としては、「試合時間が遅い」が最多で60.3%、次点の「うっかり寝てしまうなど、見たい競技中継を見逃してしまう」が32.8%だ。競技時間や中継時間が、日本と大きくズレることを気にする傾向が強い。

録画視聴する際にできたら便利だと思うことについては、「事前に設定しておけば、自動で録画してくれる」が最多の35.5%。次が「複数の競技(番組)をまとめて録画できる」が27.3%となった。録画先となるHDDの容量などを気にせず、まとめて録画できる機能へのニーズが高い。リオオリンピックの競技結果をどのような形で知りたいかを聞いた質問では、速報などのテキスト配信よりも、「動画で視聴したい」とする回答が59.4%にのぼった。

録画したリオオリンピックのTV放送をスマートフォンで視聴できるとしたら、その動画をいつ視聴したいかという問いに対しては、「通勤中など移動のスキマ時間」が最多の20.0%、「昼休みなど休憩中のスキマ時間」が17.6%、「就寝前の空き時間」が15.2%となった。まとまった時間を確保してじっくり観戦するより、日常のちょっとしたスキマ時間を利用して視聴したいという意識が強いようだ。

今回の調査は「リオオリンピックのTV視聴に関する意識調査」と題し、2016年5月26日~30日の5日間、インターネット調査により、25歳~64歳の男女計500名を対象に実施。