パナソニックは、日本放送協会(以下、NHK)主催のもと、第31回オリンピック競技大会(以下、リオオリンピック)向けの8Kスーパーハイビジョンパブリックビューイングを行う。200型以上の大画面8K映像表示装置として、国内で最高輝度(パナソニック調べ)を実現した映像ソリューションを用いる。

この試みは、リオオリンピックと第15回パラリンピック競技大会を盛り上げる体感型イベントとして、「パナソニックセンター東京」(東京都江東区)で開催する「Stadium of Wonders in Tokyo」で実施するもの。

Stadium of Wonders in Tokyoは7月23日から9月19日までの約2カ月間の開催だが、8Kスーパーハイビジョンパブリックビューイングは、8月6日から8月22日までの約2週間となる。開館時間は10時~18時で、入場は無料、予約も不要だ。月曜日は休館日だが、8月8日と8月22日は特別開館となり、8時から開場となる。

映し出される映像は、NHKとオリンピック放送機構が共同制作してNHKが試験放送する、リオオリンピックの8Kスーパーハイビジョン映像だ。開会式と閉会式、競泳と陸上の一部では生中継も予定する。

使用する映像音響ソリューションは、4K映像を投射できるDLP方式のプロジェクター×4台を使い、240型の大画面に40,000ルーメンの明るさで8Kスーパーハイビジョン映像を表示するというものだ。プロジェクター×4台からの投射なので、映像と映像のつなぎ合わせが発生するが、今回は「8Kマルチスクリーンサポートシステム」によって、つなぎ目が目立たないようにしている。

具体的には、映像のつなぎ目で重なり合うエリアの輝度をコントロールし、4つの高輝度・高解像度映像の画面境界を感じない、シームレスなつなぎ合わせを行う。また、色の微妙な個体特性を補正して各画面における色の均一化を図り、高い色再現性も実現した。

さらに映像だけでなく、プロ用の設備音響機器ブランド「RAMSA」のスピーカーを採用。22.2チャンネルのサラウンドシステムを組み合わせて、会場を臨場感あふれる映像と音で盛り上げていく。

このほかStadium of Wonders in Tokyoでは、360°カメラで撮影した映像を用いて、リオデジャネイロの街からの風景を360°見渡せるバーチャル体験や、リオオリンピックのマスコット「ヴィニシウス」の映像と一緒に写真が撮影できるフォトスポットなど、先端技術を駆使した展示コーナーも設ける予定だ。