ソニーは30日、腕時計「wena wrist」(ウェナ リスト)の正式販売を開始したことを発表した。ヘッド(フェイス)部分はアナログ時計だが、リスト部分に電子マネー機能と通知機能、ログ機能を搭載したデバイスだ。2シリーズ5モデルを用意し、税別価格は43,800~59,800円。時計専門店、百貨店、ソニー運営のEコマースサイト「First Flight」で販売する。

wena wrist

wena wristは、ソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)から生まれた「wenaプロジェクト」。2015年秋に実施したクラウドファンディングで1億円以上の支援を受け、話題になった。今回、支援者に対してwena wristを届け終わったことから、一般の正式販売を開始した。

本体はIPX5・IPX7の防水性能を備え、スマホとはBluetooth 4.1でつながる(Low Energy準拠)。対応OSは、iOS 8.0以上、Android 5.0以上。電源は内蔵バッテリーで、約1週間の連続動作時間だ。

電子マネー機能はFeliCa技術を利用し、財布やスマートフォンを鞄に入れたままでも、wena wristを巻いた手首をかざすだけで、おサイフケータイ対応サービスが利用できる。この機能を利用するにはフェリカネットワークが提供する「おサイフリンク」アプリが必要だが、現在はiOS版のみの提供となっている。

通知機能は、スマホとの連動による電話やメールの着信、SNSの更新など。wena wrist上で、7色のLEDと振動で通知する。ログ機能は、搭載した活動量計で一日の歩数や消費カロリーなどを専用アプリで確認できるというもの。

Chronographシリーズ

Three Handsシリーズ

5モデルの税別価格は、Chronographシリーズはシルバーが59,800円、プレミアムブラックが69,800円、Three Handsシリーズはシルバーが42,800円、プレミアムブラックが49,800円、ホワイト(First Flightのみで販売)が43,800円。充電クリップも同時発売(1,980円)。