東武鉄道は22日、東武スカイツリーライン松原団地駅の駅名を「獨協大学前(草加松原)」に改称すると発表した。駅が所在する埼玉県草加市や地元経済界などから駅名変更の要望が出されていたもので、2017年春から新たな駅名を使用する。

駅名改称後の駅名標イメージ

松原団地駅は「東洋最大規模のマンモス団地」と称された松原団地(埼玉県草加市)への最寄駅として、1962(昭和37)年12月に開業。1964年には獨協大学が開学し、その後、各種文化施設が整備されるなど発展を遂げてきた。現在は都市再生機構による松原団地の建替えと市街地の整備が進められている。

2014年3月、旧日光街道の草加松原が国指定の名勝地「おくのほそ道の風景地」となったことなどを受け、草加商工会議所を中心に「松原団地駅名変更協議会」が設立された。駅名変更の要望は同協議会と市の連名で東武鉄道に提出されていた。

東武鉄道も、「大学のあるまち」として地域のイメージアップにつながる上、名勝地「草加松原」を副駅名とすることで観光地としてのPRにもつながると判断。半世紀以上にわたって使用した駅名変更に踏み切ることとした。