1979年にTV放送された、日本ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』。そのキャラクターデザイン・アニメーションディレクターの安彦良和氏が手掛けた、累計発行部数1,000万部を誇る大ヒットコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ化第3話となる『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN III 暁の蜂起』のイベント上映が2016年5月21日(土)より全国15館にて行われた。

一方、太田垣康男氏(小学館「ビッグコミックスペリオール」にて連載中)による累計発行部数160万部を誇る大ヒットコミックスで、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」を手掛けたサンライズ第1スタジオが描くファン待望の「ガンダム」シリーズ最新作『機動戦士ガンダム サンダーボルト』も、2015年12月より有料配信中の全4話に新作カットを加えたディレクターズカット版『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』として、6月25日(土)より全国15館にて、2週間限定でイベント上映される。

そんな2作品のプロデューサートークショーが6月3日(金)、新宿ピカデリー スクリーン3にて開催され、『THE ORIGIN』の谷口理プロデューサーと『サンダーボルト』の小形尚弘プロデューサーに加えて、アムロ・レイのモノマネでお馴染みの若井おさむとシャア・アズナブルのモノマネで知られるぬまっちが登壇。会場では、なんと若井とぬまっちによるアムロ&シャアの漫才が披露され、最後は谷口Pから小形Pに『THE ORIGIN』から『サンダーボルト』が繋がっていくようにと、ジオン軍旗授与が行われた。

プロデューサートークショーの模様を紹介

【挨拶】
谷口P 皆さんのおかげで2週間の上映無事終えることが出来ました。4話も期待しててください。
小形P オリジンのこのようなイベントに出るのは初めてなのでお手柔らかによろしくお願いいたします。
若井 アムロ・レイ13歳です! 今日はジオンの催しなので捕虜になった気分です。今日は見事にガンダム世代が多いですね!
ぬまっち 僕はキャスバルじゃない! 今日は楽しんでいってください。

【3話を観た感想】
若井 もちろん映画館で2回観ました。その時に、隣の席の方がエンドロール流れてるときに帰ろうとしたんですが、そこでキャストクレジット観てたら、アムロ・レイ=古谷徹って流れてて、この後絶対何かあると思ったので、その人にまだ何かありますよって言って引き止めちゃいました(笑)。
ぬまっち 私も1話から3話まで各3回は観ましたね! エンドロール後はおしゃれでしたよね! もしかして劇中に出ていたのを見逃したかもって思いました。
谷口 最初はエンドロール後が割と長いので席立ってしまうか心配でした。
小形P 今回も観ていてすごい見応えがありましたね。

【4話について】
谷口 実は4話も少しですがオリジナルキャラクターを用意しております。原作にないエピソードは安彦さんが入れると言って、この前急に脚本を変えました(笑)。
小形P お察しします(笑)。
ぬまっち 次回作はいよいよララァが登場しますからね!
若井 まだ出てきていないキャラクターの声が誰になるか気になりますよね。
谷口 いつもオリジンでは予告編のときに発表しているので、まだ内緒です! 本当にいろんなキャラクターが出てくるので楽しみしていてください!
小形P オリジンはいろいろなトピックスがあって羨ましいですね。
若井 リノはシャアにマスクを渡しましたがシャアのヘルメットを作って渡す同僚の役のエピソードをぜひ、作ってください(笑)

【サンダーボルトについて】
若井 観ていてこんなにガンダムにジャズが似合うなんて思わなかったですね! すごくかっこいいんです。そしてフルアーマーガンダムがちょっと怖すぎるんですよ。ジオンの人たちは本当にガンダムが恐怖だと思いながら、戦っていたんだなと…
小形P 今回はガンダムが悪者みたいな感じで作りました。だからフルアーマーガンダムのデザインがあえて悪そうになってるんですよ。
谷口 サンダーボルトはキャラクターが濃いよね。
ぬまっち 小形さん自身は、サンダーボルトのなかでジオン側の目線なのか、連邦側の目線なのかどっちで作られたんですか?
小形P 僕は髪型がダリルに似ているので、若干ジオン側のイメージですけど(笑)。ただちょっとダリルに似ているからといって、サイコザクには乗りたくないですね…。
若井 劇中のダリルが聞いてた曲とか、原作とはまた違って、すごくかっこよかったです。
ぬまっち ジャズが結構テーマですよね。あれはどっかの曲なんですか?
小形P 劇中の曲は音楽を担当した菊地成孔さんに全部書き下ろしで作って頂きました。ジャズが今回メインなので菊池さんにお願いしたんですけど、実は劇中にも出てくる50年代、60年代のポップスもものすごい好きでいらして、やるならこだわりたいと、歌詞とかも全部書いてもらったんですが、発音とか、歌い方も全部50年代ポップスに合わせているんです。ぜひ25日からサンダーボルト見に来ていただければ感じれると思います。すごい嫌な気分になって帰ることになると思いますが(笑)。
ぬまっち そうなんですよね! サンダーボルト観ると重たくなるというか…。
小形P サンダーボルトはあんまり子供にみせたくないなと思いながらつくっていました(笑)。この間もサンダーボルト観て頂いた方が、ずっと夢でうなされていると聞いてちょっと成功したかなと(笑)。
ぬまっち でも本当に戦争ってあんなものですよね。実際に起こってはいけないなと思わされましたね。
小形P ぜひ、皆さんの年代になればその辺の、甘いも苦いも味わって楽しんでいただけると思うので劇場で観て頂きたいですね。
ぬまっち これは演じていて気持ち的に沈みそうでアフレコ現場はどんな雰囲気だったのかなって。中村悠一さんとかめっちゃガンダム好きじゃないですか、ほかの作品もでてらっしゃいますし、サンダーボルトで演じる部分ではどうゆう気持ちだったのか気になりますね。
小形P 今までと全然違うキャラクターですからね。だから今回はみんな振り切ってやってもらいました。女性キャラクターもメインどころは2人しかいなくて、その人達も悲しいことになってしまう話なので、落ち込んだ時にあんまり見ない方がいいかなって思いますね。
ぬまっち でもなんか頑張ろうって思いますよ! これよりひどいことなんてなかなかないですからね(笑)。

【締めの一言】
谷口 4話は秋ごろに皆さんお見せできると思います。モビルスーツ戦もありますのでぜひ、期待していてください。
小形P オリジンのこういったトークショーに出させて頂きありがとうございました。6月25日からサンダーボルト公開致します。オリジンにも負けずにあんなのやこんなのがたくさん出てきますのでぜひ劇場できて頂ければと思います。
若井 子供のころに夢中になったガンダムを40歳過ぎてからも、こうやって楽しませて頂いて、こんなにうれしいことはないですね。これからも楽しませていただきますので素晴らしい作品をよろしくお願いします!
ぬまっち とにかく、ジオリジン、そしてサンダーボルトは皆さんの応援あってだと思いますので、これからも一緒に期待していきたいと思います。ありがとうございました。