Gap Inc.は5月20日、2017年1月の会計年度末までに「Old Navy」ブランドを日本市場から撤退させる考えを表明した。同ブランドは2012年に日本初上陸し、現在53店舗を展開している。

「Old Navy」

この計画は、同社の2016年度第一四半期決算報告の一環として発表された。これにより、Old Navyはブランドの成長が最も見込める市場に焦点を絞り、戦略的な取り組みを行うことが可能になるとのこと。

Old Navyのグローバルプレジデント、ソニア・シンガル氏は「献身的かつ熱意に溢れた従業員に影響を与えるだけに、非常に厳しい決断でした。業務の移行に取り組むと同時に、影響を受けるチームメンバーのサポートに尽力していく所存です」とコメントしている。

Old Navyは世界各国に1,000店舗以上を展開。当面の間、Old Navyブランドの成長は、最近進出し直営店舗を展開するメキシコ市場を含む北米に軸を置くほか、中国市場とフランチャイズ事業が中心となる。

同社は今後日本において、「Gap」(1995年参入)と「Banana Republic」(2005年参入)への投資に焦点を絞る。