ノルウェーのOpera Softwareは5月4日、ブラウザ「Opera」正式版のバージョン37を公開した。広告ブロック機能をネイティブ実装している。

広告だらけで重いWebサイトを嫌って広告ブロック機能を導入するユーザーが増えているが、既存の拡張機能を用いた広告ブロック機能は、広告をブロックするプロセスがWebサイトの読み込みを重くするという矛盾を抱えている。Operaの広告ブロック機能は、ネイティブコードと高速なアルゴリズムを用いることで、ブロック判定に伴う速度低下を小さく抑えている。「従来の拡張機能による方法に対して圧倒的な速度向上を実現している」という。Operaによると、広告ブロッカーを使用していない状態との比較で、ブラウジング速度は平均62%高速になり、またメモリー消費を最大47%削減できる。

広告ブロック機能はデフォルトではオフになっており、Operaの設定で有効にする。アドレスバー内の盾の形をしたアイコンをクリックすることで、特定のWebサイトに対する広告ブロックのオン/オフを切り替えられる。

Opera 37では、ビデオ・ポップアウト機能も加わった。ビデオ再生部分だけをWebページから切り離して画面内に置いておけるマルチタスク機能だ。