お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、1日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、千葉県市川市の保育園建設中止問題に関して持論を展開した。

ダウンタウンの松本人志

松本はまず、市の立場を「『子どもがうるさい』という以上に住民の方がうるさいでしょうね」と推測し、結果的に開園を断念したことから「"うるさい者勝ち"かということになってくる」と指摘した。

そして、「確かに……うーん……」と頭を抱えながら、「消防署や病院は四六時中サイレンが鳴っている」と例を挙げ、「静かなところに住みたいといっても、ない。文明とうまく付き合っていくにはそこは我慢しないと、僕はしょうがないんじゃないかなと思います」。

さらに、「国土は限られている。子どもたちを地下で育てるわけにもいかないし、高層マンションの最上階でというわけにもいかない」と言い、「なんとかみんなそれぞれ、そこはちょっと折り合いをつけてあげてほしいなと」と訴えた。

この回は先月14日に収録され、安倍晋三首相がゲスト出演。同月17日に放送予定だったが、熊本地震の報道特番に差し替えられて延期になっていた。安倍首相は「待機児童がゼロになるように3年間で30万人分の保育の受け皿を作ってきました」とした上で、「個々にはこういう課題があります」と現実問題に目を向ける。

また、防音壁の設置の際には国が費用を補助することを安倍首相があらためて告げると、松本は「壁が高いのはなんか嫌やわ……」と本音をポロリ。「こんなことばかり言ってると、みんなそのうち静かな子どもばっかりになる」と危惧した。

安倍首相は、国が市町村と協力して多くの人々が「一緒に子どもを育てていこう」という気持ちになる社会づくりを構想。「子どもは国の宝ですから」と表現し、「少子化対策は大きな課題。これはみんなの課題です」と呼びかけていた。