『コードギアス 亡国のアキト』の最終章Blu-ray&DVDの発売を記念し、発売日となる2016年4月22日(金)に、新宿バルト9にて全章一挙上映イベント「生☆オーディオインタビュー上映会」が開催された。

最終章「愛シキモノタチヘ」のBlu-ray&DVDの発売を記念した本イベントでは、全5章を上映しながら、スタッフ&キャストが全編にわたって、MCを務めるアニメ評論家の藤津亮太氏からのインタビューに答えていく、というもので、赤根和樹監督をはじめ、シン・ヒュウガ・シャイング役の松風雅也、ジャン・ロウ役の伊瀬茉莉也に加え、キャラクターデザインの木村貴宏氏、総作画監督の島村秀一氏、ナイトメアデザイン原案の安田朗氏、サンライズの河口佳高プロデューサー、バンダイビジュアルの湯川淳プロデューサー、サンライズ企画担当の谷口廣次朗氏らが参加。各章の登壇者は以下の通りとなる。

第1章 …… 赤根和樹、河口佳高、湯川淳、谷口廣次朗
第2章・第3章 …… 赤根和樹、木村貴宏、島村秀一、谷口廣次朗
第4章 …… 赤根和樹、松風雅也、伊瀬茉莉也、谷口廣次朗
最終章 …… 赤根和樹、松風雅也、安田朗、谷口廣次朗

第1章のトークはプロデューサー2人を軸に、企画の立ち上がりを振り返る内容。当初からメカシーンには3DCGを使おうと考えていたことや、赤根監督に依頼する経緯などが語られた。また、第1章ラストシーンに出てくる墓地については、赤根監督は「またここに戻ってこられればよいな」と思いながら描いていたとのこと。

左から赤根和樹監督、河口佳高氏、湯川淳氏、谷口廣次朗氏

第2章・第3章は、木村氏、島村氏を中心にキャラクターにまつわる話が繰り広げられた。島村氏はアキトの表情については、ひとつひとつ赤根監督と話し合いながら描いていったという制作上の苦労話を披露。木村氏からは「ジュリアスは性格を反映して、髪の毛が外を向いている」というデザイン上のポイントなどが語られた。さらに、アキトの三つ編みが当初は女性スタッフのウケが悪かったという裏話も披露された。

左から赤根和樹監督、木村貴宏氏、島村秀一氏、谷口廣次朗氏

第4章では伊瀬茉莉也がジャン役を演じた感想を語った。伊瀬としては、シンのことをどう思うか、という質問については「演じ終えてみて、好きになれた」という回答。最終章のシンとのラストシーンは、シンへの思いをしっかり演じられたという。松風雅也は、第4章にきてシンがぐっと表情豊かになったことに強い印象を持ったという。

左から赤根和樹監督、松風雅也、伊瀬茉莉也、谷口廣次朗氏

最終章では、松風から、何回か収録があり、プレスコ(音声を先に収録し絵を合わせる方法)で自由に演じた部分もあるという秘話が紹介された。安田氏からは、丸っこいフォルムのアレクサンダをパワーアップさせるにあたって、「角」に代表される尖り感を意識した、といったエピソードが語られた。

左から赤根和樹、松風雅也、安田朗氏、谷口廣次朗氏

5時間余りの長丁場ではあったが、さまざまなエピソードなどが飛び出し、あっという間の生☆オーディオインタビューとなった。最後に赤根監督が「この作品が無事終わることができたのは今まで見守ってくれたファンの方々と、スタッフとキャストのおかげです。ありがとうございました」と感謝を述べ、イベントを締めくくった。

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