熊本地震の影響で九州新幹線博多~新水俣間と熊本地区の在来線で運転見合わせが続くJR九州は21日、列車運行情報にて鹿児島本線熊本~八代間の運転再開に関する情報を出した。「13時頃から運転再開予定」としている。

JR九州815系。鹿児島本線の普通列車

熊本地震は14日21時26分に発生し、熊本県益城町などで最大震度7を観測。16日1時25分に発生した地震(マグニチュード7.3)についても、気象庁が20日、熊本県益城町・西原村で観測された震度をもとに最大震度7と発表した。熊本県・大分県で活発な地震活動が続いており、現在も熊本地区を中心に新幹線・在来線の運転見合わせが続く。

JR九州は20日から九州新幹線新水俣~鹿児島中央間で運転再開し、同区間の各駅に停車する「つばめ」を上下各16本運行(うち早朝の下り1本・深夜の上り1本は川内~鹿児島中央間)している。在来線は豊肥本線肥後大津~豊後竹田間、三角線宇土~三角間、肥薩線八代~吉松間が21日も終日運転見合わせとなった。

鹿児島本線荒尾~熊本間と豊肥本線熊本~肥後大津間は本数を減らして運転。20日まで終日運転見合わせだった鹿児島本線熊本~八代間は、JR九州が発表した21日の運転計画にて「始発から運転見合わせ」に変更されていた。同区間の運転再開により、在来線はJR鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道経由で鹿児島県内まで直通可能となった。ただし、今後の気象状況や余震などにより、運転計画が変更となる場合もある。

熊本県内のJR以外の私鉄各線の運行状況(21日12時現在)は、肥薩おれんじ鉄道・くま川鉄道ともに運行(肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」は全便運休)、熊本市電は4月20日に全線復旧し徐行運転、熊本電気鉄道は上熊本~北熊本間で終日運休、藤崎宮前~御代志間で日曜・祝日ダイヤによる運転、南阿蘇鉄道は全線運転見合わせとなっている。