ソニーは4月18日、平成28年熊本地震の影響で、デジタルカメラ用イメージセンサーなどの生産を停止していると発表した。

4月8日に発表されたデジタルカメラ「RX10 III」

半導体の設計・開発・製造などを行うソニーセミコンダクタマニュファクチャリングは、地震発生直後から4月18日現在まで、熊本テクノロジーセンター(熊本県菊池郡)の生産活動を停止中。熊本テクノロジーセンターは、デジタルカメラや監視カメラ向けのイメージセンサー、およびディスプレイデバイスなどの生産拠点だ。建屋や生産装置の被害状況は確認中で、余震が続いているため生産再開も未定としている。

スマートフォン向けイメージセンサーの主力工場である長崎テクノロジーセンター(長崎県諫早市)、4月1日に稼動開始したばかりの大分テクノロジーセンター(大分県大分市)は、地震発生後に一部の生産装置が停止していたが、4月17日から順次復旧。現在は生産を再開している。また、鹿児島テクノロジーセンター(鹿児島県霧島市)は、地震発生後も大きな影響はなく稼働している。

なお、地震発生時に各事業所内で勤務していた従業員への人的被害はなかったとのこと。地震による連結業績への影響については現在精査中だ。