JR東日本「行くぜ、東北。」プロモーションに、女優の松岡茉優さんが起用されることになった。第1弾として、釜石線釜石駅・土沢駅で撮影した松岡さんのポスター2種類を制作し、JR東日本管内の駅などに掲出する。

松岡茉優さんを起用した「行くぜ、東北。」新ポスター。釜石駅・土沢駅で撮影された(JR東日本提供)

「行くぜ、東北。」プロモーションは、観光流動の活性化による東北の復興支援を目的に2011年11月からスタート。テレビCMやポスター、ウェブを通して四季折々の東北各地の魅力を発信し、東北への旅行を推進している。

専用ページにてポスター撮影時のエピソードも紹介されており、今回の撮影はまだ辺りに雪が残る頃に実施されたという。釜石駅のある釜石市は近代日本の産業を支えてきた製鉄の町として知られ、昨年夏に市の北西部にある橋野鉄鉱山が「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されたばかり。

土沢駅は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」でジョバンニとカムパネルラが銀河鉄道に乗車した「銀河ステーション」のモデルとなった駅。現在は童話にちなんだ「SL銀河」が勇壮に釜石線を駆け抜ける。撮影は釜石駅・土沢駅の順に行われ、「松岡さんは初めての撮影に緊張しながらも、あたたかな陽射しのような春の旅人になりました」とのことだった。

松岡さんを起用したポスター2種類に加え、釜石線の橋りょう部分を走る列車(キハ100系)の姿をとらえたポスター2種類も制作し、計4種類で宣伝展開を行う。ポスターや撮影時のエピソードは「行くぜ、東北。」専用ページで閲覧できる。