米AMDは10日(現地時間)、Radeon搭載グラフィックスカードとノートPCや2in1 PCをThunderbolt 3で接続する「AMD XConnect」テクノロジーを発表した。現時点での対応GPUは、Radeon R9 FuryやR9 Nanoに加え、R9 300シリーズ、R9 290X、R9 290、R9 285で、AMDによると今後対応製品を追加する予定だという。

AMDによる「AMD XConnect」の紹介動画

Radeon搭載グラフィックスカードを収納した外付けGPUケースと、ノートPCや2in1 PCを接続し、ゲーミングノートPCに必要なパフォーマンスとモバイル性を両立させるソリューションで、インタフェースにはIntelが中心となって規格を策定したThunderbolt 3を採用する。プラグアンドプレイに対応し、いつでも接続したり取り外したりできる。

「AMD XConnect」はRadeon Software Crimson Edition 16.2.2(後述するようにおそらくCrimson Edition 16.3)の新機能という位置付け。Radeon R9 FuryやR9 Nanoに加え、R9 300シリーズ、R9 290X、R9 290、R9 285がいまのところ対応GPUのようだ

「AMD XConnect」の利用にあたり、ソフトウェア面では、Radeon Software Crimson Edition 16.2.2("Crimson Edition 16.3”のリリースノートで「AMD XConnect」への対応が記述されている)と、build 10586以降のWindows 10、Thunderboltファームウェアv16、external graphics over Thunderbolt 3に対応したBIOS、ハードウェア面ではThunderbolt 3搭載PCと外付けGPUケース、40Gbps対応のThunderbolt 3ケーブルが必要となる。

Radeon R9 Nanoを搭載した「Razer Core」を「Blade Stealth」に接続して、ゲームタイトルを動作させた結果。紹介されているタイトルは少し前ものだが、いずれも最高画質設定/1440pという環境において70fps以上でプレイできるという

「AMD XConnect」は、2016年1月に米Razerが発表したゲーミングUltrabook「Blade Stealth」と外付けGPUケース「Razer Core」に採用という。ただし、「Razer Core」はNVIDIA GeForceシリーズへの対応もうたわれており、Radeon限定というわけではないようだ。

「Blade Stealth」。これ自体は普通の薄型軽量ノートPCで、グラフィックスもCPU内蔵のものだ

グラフィックスカードを収納する「Razer Core」。これと接続することで高いグラフィックスパフォーマンスが得られるという

「Razer Core」の紹介ページ。ここではサポートするGPUとして、GeForceシリーズも挙げられている