VSNは3月9日、関東在住のビジネスパーソンを対象に実施した「電力自由化に関する意識調査」の結果を発表した。

電力会社を変更しない理由「しばらく様子を見たい」が最多

2016年4月の電力小売自由化に当たり、電力購入会社を「変更する」と答えた人はわずか20.3%。一方、「変更しない」は38.0%、「わからない」は41.7%に上った。変更しないとした人にその理由を聞くと、最も多かったのは「しばらくは様子を見たい」、次は「変更の手続きが面倒そう」となり、年代が高いほどその傾向は大きくなったという。

電力購入会社を変更しない理由

変更を検討している人が選ぶ電力購入会社は、「東京ガス」が31.3%、「JXエネルギー(ENEOSでんき)」が12.5%、「ソフトバンク(ソフトバンクでんき)」が9.8%だった。

変更を検討している人が選ぶ電力購入会社

電力自由化の導入により最も期待するサービスは、「乗り換えによる割引強化」と「長期利用による割引強化」がトップ2に入り、割引への期待が高いことがうかがえる。

今後、期待しているクリーンエネルギーは、「太陽光発電」が半数以上、次いで「地熱発電」「風力発電」「水力発電」と続いた。

同社は「電力会社の変更を検討するタイミングとしてはまだ早い、あるいは消費者が具体的に実感していないという印象を受ける。電力自由化の解禁後、メリットがわかりやすくなってきたタイミングで、(変更する人の)数字も増えていくのではないか」と話している。

調査期間は2016年3月2~4日、有効回答数は関東地方1都6県在住の20~50代の個人1,105人。