東海光学は5月10日、医学博士・春田博之が監修した女性の更年期のイライラ感を軽減する眼鏡「美美 Pink(ビビピンク)」を発売する。

「美美 Pink」(通常タイプ1万2,800円、オーバーグラスタイプ1万2,800円(各税別)

女性の多くは45~55歳あたりの10年間を中心に、更年期を経験する。更年期になると卵巣から分泌されるエストロゲンが次第に減少し、反対に脳視床下部からの卵胞刺激ホルモンや黄体刺激ホルモンの分泌量が増加。このホルモンバランスの崩れにより、多くの女性がイライラ・のぼせや顔のほてり・汗をかきやすくなるなどを経験する。

女性は女性ホルモンの変化によって心身ともに影響を受けやすく、疲れやすい、イライラする、めまい、動悸(どうき)、肩こり、頭痛、うつ症状といった症状のために日常生活に支障をきたす例が多い。そのような不安定な症状にある人が好んで選ぶ色は「赤紫系の色」だという。

色彩心理学的に考えると、「赤紫系の色」は、赤系の活動的な要素と青系の鎮静系の要素の両方の要素が加味されている。不安定な症状にある人が「赤紫系の色」を選ぶのは、女性ホルモンの影響を受ける女性心理を反映していると考えられるという。

このような結果を受け、同社では医学博士・春田博之の監修のもと、同商品を開発した。一日30分の装用で女性の更年期のイライラ感を軽減する働きがあるとのこと。

また、女性29名を対象に約1カ月かけて行った臨床評価では、主に「イライラ」の症状を軽減することが明らかになった。さらに気分や前向き感が向上するという評価も多く、うつ的な気分にもよい効果が見られた(1カ月間、一日3時間×5日 以上装用の場合)。

「美美 Pink」装用前後の実証実験調査

更年期は脳視床下部が関連するホルモンバランスが要因とされているため、脳の健康にとっても、良い効果がある可能性がある。例えば、社会性向上、集中力アップ、認知機能向上などが挙げられるという。

監修した春田博之医師は「『美美Pink』を使用した女性患者は、主に「イライラ」の症状が軽減され気持ちが明るくなると答える人がとても多い。イライラや気分の落ち込みによる気の乱れは、体調不良のもととなり健康的な美しさの大敵。装用することで、身体の内側から美しさへのアプローチができることが期待できる」とコメントした。

同商品のフレームタイプは2種類(通常タイプ・オーバーグラスタイプ)。オーバーグラスタイプは、眼鏡の上から装用可能。価格は、通常タイプが1万2,800円(税別)、オーバーグラスタイプが1万2,800円(税別)。