悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した俳優のレオナルド・ディカプリオらが作品への思いを語る映画『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)の特別映像が3日、公開された。

アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督(左)とレオナルド・ディカプリオ

第88回アカデミー賞で3部門を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』。主演男優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオは、5度目のノミネートにして悲願のオスカー獲得を果たし、2年連続で監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥは、65年ぶり史上3人目の快挙を達成、撮影賞受賞のエマニュエル・ルベツキは3年連続の同賞受賞となった。

アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める本作は、狩猟中に瀕死の重傷を負い、アメリカ西部の未開の荒野に置き去りにされた一人の男の壮絶なサバイバルを描いた作品。主演のディカプリオが、"生きる"という意志だけを武器に、大自然の脅威の中、自分を見捨てた狩猟チームのメンバーに復讐を果たすため、約300キロの容赦ない旅を生き延びようとするハンターのヒュー・グラスを演じている。

このたび公開されたのは、アカデミー賞を受賞した3人が本作について熱く語っている特別映像。ディカプリオは「全く新しい感覚だ。あまりの臨場感に息をのむだろう」と明かし、監督は「グラスの身に起きた悲劇を壮大なスケールで描くと同時に彼の精神を映し出している」と分析する。

続けて監督は、「父と息子の愛を最も丁寧に描いた。本作の核となるからだ」と説明。ディカプリオは、最愛の息子を失い、燃えたぎるような復讐心を原動力に想像を絶する過酷なサバイバルへと身を投じていく父親を演じているのだ。

そんなヒュー・グラス役について、ディカプリオは「これまで、私はさまざまな形で考えを多くの言葉ではっきり伝えるキャラクターを演じてきたから、この役を演じることはユニークなチャレンジだった」と、ほとんど言葉を使わない生々しい演技が必要とされたことを振り返る。


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