自治体主導のがん教育授業で、がんに対する意識が有意に高まることが判明

フォルサ  [2016/03/02]

バイエル薬品はこのほど、中学生向けがんの特別授業「生きるの教室」のアンケート結果を明らかにした。同授業は大阪府・滋賀県・高知県の中学校9校で2015年10月~12月に行われたもので、アンケートの有効回答者数は935人。

「がん」という病気に対してのイメージ(授業の受講前・受講後の比較)

同社では、2011年より5年間にわたって、全国の学校で特別授業「生きるの教室」を実施してきた。がんの予防と治療の啓発を通じ、生きることの意義をより深めてもらうことを目的に行うもので、東京大学医学部附属病院放射線科准教授/緩和ケア診療部長の中川恵一先生が講師を務めている。

2015年は、大阪府、滋賀県、高知県の3府県の中学校で、医療関係者や、がん経験者の招へいなど一部を同社が支援して行うモデル授業を展開した(各府県1校計3校)。

その後、内容を踏襲する形で自治体が主導となって進める「自走式授業」も各府県2校の計6校で開始。自走式授業は、同社も「マニュアル提供」などの形で支援するが、あくまでも自治体が中心になって進めるものとなっている。招へいする先生や授業の進行などは、各学校によって異なるという。

自走式授業を受講した生徒684人を対象に、受講前・受講後に「がん」という病気に対してのイメージを尋ねた。「予防ができる病気」「生活習慣が原因の1つとして考えられる病気」「早期に発見すれば治る」というイメージが、受講後はすべて向上している。

また、これまで「がん」という病気について、自分で考えたことがあるかという設問も、受講後は「考えたことがある」が大きく上昇した。「がん」について家族で話したことはあるかと尋ねたところ、受講後は「話したことがある」が増加している。「家族にがん検診を受けるよう勧めたことがあるか」という問いも、受講後は「勧めたことがある」が増えている。

「がん」について家族で話をしたことはありますか(授業の受講前・受講後の比較)

次に、自走式授業を受けた生徒と、モデル授業を受けた生徒との回答を比較し、生徒の「がん」に対する正しい理解の促進度を調べた。「がん」という病気に対するイメージ調査では、「予防ができる病気」「生活習慣が原因の1つとして考えられる病気」「早期に発見すれば直る」のいずれも、モデル授業を受けた生徒の方が高くなっている。

「がん」という病気に対してのイメージ(モデル校と自走式校の比較)

また、生徒が家族と「がん」について話題にすることの促進度も、モデル授業を受けた方が高いことがわかった。「がんの健康診断やがんの早期発見」について家族で話したことがあるかという問いでも、モデル授業を受けた方が高い。

「がん」について家族と話したことはありますか(モデル校と自走式校の比較)

これらの結果から、自治体主導による「医療関係者・がん経験者を招いての授業」の実施は、がん教育において効果的であることが確認できた。

しかし、同社がサポートして実施したモデル授業校と比較すると、受講後の意識や行動変容は低い。同社は高い効果を目指すために、「伝えるべきポイントをより強調した授業資材の使用」や「授業実施前に授業のポイントに関する密な打ち合わせを行う」といった改善点を挙げている。

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