なぜ漫画原作多い? 映画『僕だけがいない街』春名P語る、本当の狙いと利点

 

俳優・藤原竜也が主演し、三部けい氏による人気漫画を実写化する映画『僕だけがいない街』(3月19日公開)で、プロデューサー・春名慶氏が同作映画化の背景や漫画原作映画の魅力について語った。

映画『僕だけがいない街』で藤沼悟を演じている藤原竜也

本作では、身近で"悪いこと"を察知すると、その原因を取り除くまで時間が巻き戻り続ける"リバイバル"という特殊現象に巻き込まれた29歳フリーター・藤沼悟(藤原)が、子どもに戻り18年前に地元で起きた児童連続誘拐事件の謎を解明。幼少期のつらい思い出や気づくことがなかった母親からの愛情、クラスメイトの優しさなどに触れ、それが新たな記憶となって悟の過去が書き換えられていく様を描く。現在、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』シリーズなどで知られるA-1 Picturesが制作を担当し、フジテレビ系「ノイタミナ」枠でTVアニメ化もされている。

2016年公開の映画も、『オオカミ少女と黒王子』(5月28日公開)や『3月のライオン』をはじめ、漫画原作の実写化作品は非常に多い。内容もコメディ、恋愛もの、シリアスなどさまざまで、タイトルだけでも、すでに25本以上の作品がラインナップに名を連ねている。2014年の邦画興行収入上位10本のうち漫画原作作品は3本(『テルマエ・ロマエ』、『るろうに剣心 京都大火編』、『るろうに剣心 伝説の最期編』)、2015年も3本(『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、『暗殺教室』)がランクインするなど、国内映画市場の流れを象徴している。

本作のほかにも『僕等がいた』(12年)、『アオハライド』(14年)など少女漫画原作のヒット作を手がけてきた春名プロデューサー。漫画作品の映画化にあたっては、「原作の名場面をクローズアップすることも大切なのですが」と前置きしながら「2時間の映画として成立させる『感情の流れ』を重要視しています」と明かす。また、その魅力については「若者を中心に回し読みをしやすいコミックスは、その潜在読者が部数の5倍以上とも言われ、仲間内で話題にも上りやすいコンテンツの強みを持っている」と断言。それを踏まえて「映画は作品であると同時にイベント(興行)の一種」であると捉えており、「彼ら(若者)にとって『春休み』『冬休み』シーズンに仲間たちと参加しやすいイベントとしての魅力があるのでは」と分析する。

『僕だけがいない街』については、「SFサスペンスですが、観客が途中からルールやつじつまを気にしなくなるくらいに主人公・悟の感情に共鳴し、物語に没入してもらうこと」に留意したことに加え、「セリフではない地の文を『心の声』と呼んでいますが、そこに作者のメッセージが宿っていて、『心の声』をいかに映画的に表現するかも大切」と語る。

さらに、本作は原作漫画の完結、アニメの1クール放送、映画の公開とリアルタイムでメディアミックスが進行していることでも話題を呼んでいる。その思惑については、「図ったわけではない」としつつ、一連の「構図は、それぞれのコミュニティーで話題化が膨張するタイミングが重なるメリットがあります」と指摘。そこに「やがて、コミュニティーの壁をSNSが乗り越えていく。そしてSNSという『話題化の受け皿』に、同時に太い蛇口からどんどん水が流れる現象が起きているとも言えます」と昨今のネット文化の流れも交えて話した。

場面写真

(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

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