東芝は19日、PC事業の再編に関する、吸収分割契約を締結したと発表した。吸収分割とは、元会社から分割した事業を、既存の別会社に承継させること。
東芝は2015年12月21日に、2016年4月1日をめどにPC・タブレット事業を手掛ける社内カンパニー、パーソナル&クライアントソリューションを、同社の100%子会社である東芝情報機器に会社分割すると発表していた。PC・タブレット事業は東芝情報機器で継承する。
今回、吸収分割契約を締結したことで、従来未定だった事項などが決定した。まず、吸収分割の効力発生日を、2016年4月1日に確定。東芝情報機器は、東芝に対し株式を発行せず、会社分割による東芝の資本金増減もない。
東芝情報機器では、PC・タブレット事業および法人向けIoTソリューション商品の開発、製造、販売、そして同事業の資産や債権債務を引き継ぐ。一方、同事業に携わる東芝従業員の雇用契約は東芝情報機器に継承されず、個別同意を得た従業員が、東芝から東芝情報機器に転籍する形となる。規模は国内外で2,600名を想定。
会社分割後、東芝情報機器の社名は「東芝クライアントソリューション株式会社」へ変更となる。所在地は現状と同じ東京都江東区豊洲。