女優の小泉今日子と二階堂ふみが母娘役でダブル主演を務める映画『ふきげんな過去』(6月25日公開)の場面写真が19日、公開された。

映画『ふきげんな過去』場面写真

本作の舞台は東京・北品川。食堂「蓮月庵」で女子高生・果子(二階堂)が退屈な日々を送る中、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉)が現れ、「わたし生きてたの」と告白したことから物語が展開する。ある事件から前科持ちとなっている未来子に慌てる家族と、自分の部屋に居候されることでいら立つ果子。「自分が本当の母親だ」と言う未来子の登場で、果子の退屈な日々が特別な時間に変わっていく。

公開された場面写真は、3枚。果子の部屋のカットには、居候する未来子と共に、小学生のいとこ・カナ(山田望叶)の姿も映されている。突然ずうずうしく現れ家族に不協和音をもたらした未来子、いら立ちを隠せない果子、そんな家族の様子を冷たい目で見つめるカナ。年齢も性格も異なる女性3人が、それぞれ違った方向を見つめ、物思いにふけっている。このシーンでは、未来子の「みんな寂しいんじゃない?一人でも居ても家族と居ても」との言葉がささくれ立った果子の心に響くという。これらから、前田司郎監督が作り出す"おかしくも切ない、愛と孤独と成長の「ひと夏」"の世界観を読み取ることができる。

このほか、真剣な面持ちの3人が雨の河川敷で立つスクリーンショットと、主な舞台となる食堂の店内に未来子と果子が並んで座った写真も。食堂のカットは、どこかマイペースな母親と、いつも不機嫌な娘の微妙な距離感、空気感が感じ取れるもので、"引き"の写真は本作のメインビジュアルにも用いられている。

(C)2016「ふきげんな過去」製作委員会