日産自動車は17日、電気自動車「e-NV200」1台を三重県に無償貸与したと発表した。「クリーンであること」「多量の電気が供給できること」「静粛性が高いこと」といったクルマの特徴を最大限発揮し、5月に開催されるG7伊勢志摩サミットなどで活用する。

日産「e-NV200」(2014年撮影)

「e-NV200」は、多目的商用バン「NV200 バネット」をベースに、e-パワートレインを組み合わせることで室内の広さや多用途性、EVならではのなめらかな加速性と静粛性を兼ね備えたモデル。バンだけでなく5人乗り/7人乗りのワゴンタイプも設定されている。最大1,500Wの電力を供給するパワープラグによって屋外での電源供給が可能となり、走る蓄電池としてさまざまな場面で活躍できるモデルだ。

今回、三重県に貸与された「e-NV200」は、5月に開催されるG7伊勢志摩サミットでの活用をはじめ、県内で開催される駅伝大会や河川水質観測の電源、環境パトロールなど、さまざまな用途で活用される予定となっている。納車式は三重県庁において、三重県の鈴木英敬知事、日産の片桐隆夫副社長らが出席して行われた。

日産は2015年9月、より良いまちづくりや行政課題の解決などの一助となる活用方法を考案された自治体に対し、「e-NV200」を3年間無償貸与し、同車を実際に活用してもらう取組みを行うと発表。2015年末から順次貸与を始めており、三重県内では2月2日に伊勢市・志摩市・鳥羽市の3市に同車を各1台貸与している。今回の三重県への貸与により、5月に開催されるG7伊勢志摩サミットに向けての県を挙げた活用が期待される。