国際協力団体オックスファムは18日、経済格差に関する報告書を発表した。同団体によると、世界の富豪上位62人の総資産額が、下位50%に当たる36億人の総資産に匹敵する事が分かった。

世界の経済格差が拡大

同団体によると、長者番付などを元に算出した世界の富豪上位62人が保有する資産は、2015年時点で約1兆7,600億ドル(206兆円)だった。上位62人の資産総額は、最貧困層の約36億人が所有する総資産に匹敵。世界の1%が残りの99%より多くの資産を所有するという状況になっている。

なお、2010年時点では、下位50%の総資産額は上位388人分、2014年では80人分に相当していた。

62人の富豪の総資産が最貧困層36億人の総資産に匹敵

総資産の増加率をみると、資産保有額上位62人の資産は2010年からの5年間で44%(5,420億ドル/63兆4,000億円)増加。一方、世界の下位50%にあたる最貧困層36億人の総資産は、2010年と比較して41%(1兆ドル/117兆円)減少している。

上位62人の内訳は男性が53人、女性は9人だった。

(※1ドル=117円で算出)