阪堺電気軌道は1月31日にダイヤ変更を実施する。同日付で上町線住吉~住吉公園間の軌道事業が廃止され、住吉公園停留場発着の電車は我孫子道停留場発着に変更。あわせて阪堺線・上町線それぞれの利用状況に応じた運行本数・時刻とする。

上町線住吉~住吉公園間は1月30日の運行をもって廃止に

上町線住吉~住吉公園間は現在、朝7~8時台に平日5往復・土休日4往復のみ運行。住吉停留場付近の平面交差や住吉公園停留場構内のポイント部などの設備が老朽化し、数億円規模の抜本的改修が必要とされ、経営への影響も大きいことから、軌道事業を廃止せざるをえないとの決断に至った。同区間の運行最終日は1月30日を予定している。

翌31日以降、現行の住吉公園停留場発着の電車はすべて我孫子道停留場発着となり、住吉鳥居前停留場(住吉公園停留場から東へ70m)をはじめ、細井川停留場・安立町停留場・我孫子道停留場から天王寺方面の乗車機会が増加する。我孫子道停留場発着の電車は、現行の平日上下170本・土休日上下149本から、平日上下173本・土休日上下153本となる。

交通量調査などの結果をもとに、朝晩を中心に阪堺線・上町線の運行本数・時刻も変更される。浜寺駅前停留場を5時55分に発車する初発の電車(天王寺駅前行)は、我孫子道停留場にて恵美須町方面への接続が可能に。浜寺駅前停留場から恵美須町方面の終発の時刻は、平日が現行の22時10分発から22時7分発に、土休日は22時11分発から22時12分発(ともに我孫子道停留場で乗換え)に、それぞれ変更される。

宿院停留場を移設、「堺トラム」もダイヤ変更

ダイヤ変更に合わせ、堺市内の宿院停留場は1月31日始発から新停留場での供用を開始。下り停留場は交差点の南側、上り停留場は交差点の北側へ移設され、バリアフリーに対応し、利便性・安全性も向上した停留場へ生まれ変わるという。

「堺トラム」の運行ダイヤも変更される。平日・土休日ともに9往復(天王寺駅前~浜寺駅前間8往復、天王寺駅前~我孫子道間1往復)となり、おおむね2時間おきの運行に。日中時間帯の運行時刻もそろえられ、天王寺駅前停留場の発車時刻は平日が9時48分発・11時48分発・13時48分発・15時48分発、土休日が9時12分発・11時13分発・13時13分発・15時13分発・17時12分発となる。